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「親なるもの 断崖」のまんがレポ(レビュー)710件
なやまさん
(公開日:2022/02/21)
レポを見る
久しぶりに読み直したら、新たな発見もありでした。
昭和って、昭和生まれの私からしたらほんの少し前のこと。
男尊女卑の凄さや子供を当たり前のように売る
戦争や非国民(とされちゃう人達)への仕打ち
どれももっと今の時代も引き継いで、知らなきゃいけないことなのに、ひた隠しにされてるような。
繰り返しちゃいけない
お梅さんには旦那さんと幸せになって欲しかった
武子と元女将さんのラストが唯一少し救われた話でした。
本当にここまでしっかり書いてくださって、素晴らしい漫画をありがとうございました！
miiiiiiiiiiさん
(公開日:2019/05/09)
フィクションなのに、まるで目の前の現実を突き付けられた様な衝撃。
日本がひた隠しにして来た女の歴史。そして、男達の苦しみ。
北海道は観光など様々な面でも大変魅力的な街だが、その背景にはたくさんの苦しみや声なき人々の姿があった事を思い知らされる。
日本の成長と失敗を、今を生きる私たちはしっかりと受け止めて後世に伝えていかなければ。そう思わせる作品。
まつさん
(公開日:2017/07/31)
買おうかどうか迷ってる人が居るなら、是非買って欲しい。読んで損はしないと思う。
こういうことがあった、というのは、後の世に語り継がれなければならないと思う。今の幸せを当たり前だと思ってはいけないね。
コロさん
(公開日:2017/04/26)
自分の当たり前に感謝ができた。
そしてあたしにはこんな強さはない。凄いなー．．．やるしかなかったんだろうけど。
この作品を読んだら嫌なことにも感謝ができました。
しょうちんさん
(公開日:2017/03/21)
女性は、大変な思いをしていた時代で本当に胸が痛くなりました。子供を殺されるシーンなんて本当にこの様な事があったと思いたくないくらいにショックです。
男性も、不眠で、一日中危険な労働をさせられ、命を落としていた人もいると聞いた事があります。話に出てくるのはお金持ちの男性ですが。
また、貧しい農家にずっといたとしても、飢えで亡くなる人がいたり、畑仕事に、姑、大姑 の、介護をしたり、
お化粧なんて一度もしないまま、人生を終わる女性も多かったのではないかと思います。娘を売ると言ったらひどい様な気もしますが、毎日白いご飯を食べたり、綺麗な服を着て髪を綺麗にしたり、自分とは少しは違う人生を歩ませたいと思う気持ちもあったと信じたいです。
現代はストレス社会と言いますが、この頃の精神的、肉体的ストレスに比べたら、ストレス社会なんて言ったら申し訳ないですね。
ゆうまさん
(公開日:2016/07/04)
忘れないでいてほしい、こんな女たちがいたことを… という言葉に胸が締め付けられました。
彼女達のような境遇にあった女性達は、今の時代を見てどう思うのだろうか。
昔のような女性が減った…なんて言われているが、女性が自らの人生を選べるようになり、自由に生き守られ、時には女が男を買うことだってできる。
私は絶対に忘れないでいようと思う。
悔しさだけで報われず人生を終えた女性がいた時代を…
それから北海道に住むものとして、今踏みしめている大地も、観光として訪れる土地も、素晴らしいと思う景色も… 先人の想像を絶する努力と犠牲で成り立っているものだと思うと頭が上がりません。
私たちに命を繋いでくれてありがとう。不自由ない生活の基盤を作ってくれてありがとうと言いたい。
かなり感情移入しました。
そらさん
(公開日:2016/06/06)
たった2巻とは思えないほどの気迫に満ちた濃密な作品です。女性の強さ、逞しさ、美しさ、悲哀すべてが詰まってます。
読んで明るい気分になる作品ではありませんが、押しも押されもせぬ名作です。老若男女問わずたくさんの人に読んでほしいです。
みみさん
(公開日:2016/05/12)
じっくり試し読みから、どうしても続きが気になってしまって購入…。
フィクション作品ではあるものの、物凄く現実味を帯びていて、そして、読んでいて途中で涙が出てくるくらいに苦しくなりました。
この作品はフィクション、と書かれていますが…もしかしたら、本当にこんな生き方をしなければならなかった女性も、きっと沢山居たのでは無いかと思います。
今の平和な生活…それを当たり前だと思って毎日を過ごしていましたが、この作品を読んで、自分は何て恵まれた幸せな時代に生まれてこれたのだろう…と、今の世界、そして私を産んでくれた母に感謝しなければならないなと実感しています。
母の日はもうすぐ…私を産んでくれた母に、沢山のありがとうを込めてプレゼントを送りたいなと考えています。
こんそめさん
(公開日:2016/05/10)
親なるもの 断崖は、このサイトを利用する全ての人に読むことを推奨する作品です。
舞台は昭和初期、現在の室蘭に位置する幕西遊廓。貧困ゆえに遊廓に売られた少女たちのうち、とりわけ美しい少女であるお梅を軸に物語が織り成されている。
お梅の女郎としての生涯を辿りながら、女とは、親子とは、生きるとは何なのか、我々は彼女から問いかけられる。遊廓の女郎にとっては、すべてが地獄だった。幾度も死を願い、男に弄ばれ、積み重なる借金を抱え、それでも生を望んだお梅の人生は、この上ない悲哀と憤りに満ちていながら、我々の胸を熱くさせるほどに美しい。
お梅は、いや、この時代に生きた全ての女郎たちは、ひと時でも幸せを噛み締めた瞬間があっただろうか？その答えは彼女たちにしか分からないだろう。ただ、我々が胸に止めなくてはならないのは、「生きて、生きて、生き抜きたいー」という彼女たちの命を掛けた訴えなのである。
キリッとワンワンさん
(公開日:2015/09/01)
読む度に色々な視点があることに気づく作品です。最初は北海道に連れてこられた労働者や娼婦たちの境遇が気になって一気に読み進み、主人公・お梅の人生や気持ちを辿って何度も読むうちに、最後は武子と女将の縁に深く感じるものが出てきました。自身も芸妓であった女将が、後ろ盾もないまま才覚と直吉の助けを頼りに、買ってきた娼妓たちに鬼と恨まれながら色街で生き抜き、傍らで自分の芸を継承する芸妓を育てる。押し付けた夢の代償に裏切られ、自分の城である富士楼を追われ、漁師に混じって昆布漁をしていたが、戦後アメリカ進駐軍を相手に三味線を弾いているところを武子に見つけられる。女将を追い出したのち、空襲の最中にも防空壕へ逃げこむ芸妓たちに目もくれず三味線の稽古を続ける武子の姿。女将の最期を看取りながら「この土地に血をにじませて生きてきたんだ」という独白に、共に生きた仲間への思いが込められていると感じました。
ミニさん
(公開日:2015/08/12)
昭和初期の女性が悲しく逞しく体を張って生きていく姿に胸が痛くなりました。
金銭的な事情で仕方無く身を売り、泣きながら体を弄ばれ、衛生面でもまだまだ整っていない為に沢山の方が亡くなる背景‥。
女郎だと言うだけで偏見や好奇の目で見られる実情。
鉄の製作が盛んになる中、半ば騙されてタコ部屋に連れて来られ、来る日も来る日も身を粉にして働き、病気や怪我をすれば処置も無くお祓い箱や生き埋めにされ、人以下の扱い‥。
戦争で焼夷弾の被害を受けて亡くなる方、病気や栄養不足が広がるばかりの状況。
当時の方々がどれだけ苦しみながら生きていたか、測り知りません。
生き地獄とはまさにこういう状況だと感じました。
教科書や資料館だけでは知り得ない裏の背景を知る、貴重な作品だと思います。
kamekoさん
(公開日:2016/07/20)
後半は主人公の娘の、己の出生の根源を問う姿が、母親の生い立ちを知ること結び付きます。私たちの誰もに、いちどは訪れる叫びではないでしょうか。
自分はなぜここにいるのか。私は知りたいと叫んだとき、生みの親と、その親を育てた土地、そこに「血をにじませ」生きた人びとがよみがえり、気づけばあれほど憎らしかった登場人物でさえ、誰もが必死で憎みきれず、愛すべきものとなっていました。
目を背けてはならない過去がある。そして現在も、戦争も貧困も、まだ続いています。この作品は次の世代にも強く訴え続ける使命を負っているものだと感じました。
Worldさん
(公開日:2016/07/14)
「女性の運命」を垣間見れる本です。世の男性に読んでもらいたいです。
性欲も力も男の方が強いので、必然的に被害者は女が多くなります。戦争始めるのも、犯罪が多いのも、仕事や経済で優位なのも男です。歴史的にも、世界的にも男が世の中を動かしています。この本は日本の昔の話ですが、現在でも世界には同じ状況があり、日本でも 望んでいないのに(騙されたり等)売春せざるおえない女性がいることが社会問題になっています。男の欲求がAV業界を作り出しているにも関わらず、日常生活ではAVに関わる女性を批判します。女とは何なのでしょう。この世は男の為にあり、女は男の為に作られたように感じます。女性にとって、以前と比べれば本当に恵まれた環境になりましたが、女性と子供の人権が更により良くなる事を願っています。
まるさん
(公開日:2016/12/08)
この作品が読みたくて入会しました。一度読んだときは文章が多いページを読み飛ばしたこともあり、率直に「そんなこともあったんだろう」という程度の印象でした。内容が内容なだけに重々しく、再び読むこともないだろうと思っていました。
ただ、最近地元のすぐそばの港町が、遊郭で栄えていたと知りました。３０年以上住んでいて、初めて聞いた話です。改めて祖父母に聞けば、そうだと教えてくれましたが、知らなければあえて若者に話す話題でもなく、語られず消えていくもののようです。
どんな人がどんな理由で、背景で、この土地で、どんな風に生きたのか。改めてこの作品を思い出しじっくり読み返し、内容を受け止めきれず泣けました。正直、感想もまとまりません。
向き合うのに体力がいる作品なので、気持ちが落ち着いてからまた読み返そうと思います。
ゆうきさん
(公開日:2016/06/15)
10代の時にこの作品に出会い
ものすごい衝撃となんとも言えないもの悲しさを受けました。
そして20代になり、女の子を出産し一児の母になって
もう一度この作品を読んだ時
さらに考えさせられ
悲しみ、愛、運命など様々なものが渦巻くこの物語に引き込まれ
まるで実際に体験しているような気持ちで物語を読み進めていくことができました。
是非、すべての人に読んでいただきたい。
たった２巻の中にたくさんの人の人生が蜜に描かれています。
買って損はしないと私は思います
ゲストさん
(公開日:2017/07/04)
一気に読みました。なにかの文献でこの時代娼婦は国への登録が定められており、18歳以下は禁止、健康診断を受け届け出を出さなければ法的に営業出来なかったと読んだので、16歳、ましてや11歳で客を取ることは私営の見世でないとあり得ない。でも富士楼の大きさを考えると公営だろうからおかしいななど気になる点はありましたが、この作品の意図するところきっとそんなところじゃないのでしょう。日本の何処かで起こっていた可能性のある事実をうけ、その人たちが築いた歴史の上にたっている私達は、今をどう生きるのか問うている作品だと思いました。
ゲストさん
(公開日:2016/02/08)
気になりつつも重そうな内容にためらっていたのですが、自分と道子が重なるとこがあり（笑）思い切って購入しました。
一気に全部読んだのですが、中々読み応えのある作品です。
主人公がはっきりしていないせいか4人の女の子たちそれぞれに感情移入できて、それぞれ違った苦悩があることを一つの作品で味わうことができる珍しい作品だと思います。
ただ2巻からいきなり左翼的思想が色濃くなるところにちょっとドン引きしてしまいました。
戦争に関する説明書きは、作者の感情を抑え、事実だけを書いた方が読み手に考えさせるものがあったと思うのですが、なんだか作者の思想を無理矢理押し付けられたような感じがして、そこだけ少し不快な気分になりました。
確かに戦争は嫌ですが、あの戦争が無かったら今の日本は果たして民主主義だったのか男女平等だったのか、そう考えると私的にはそっちの方がゾッとしますね。
内容的には面白いがさん
(公開日:2016/02/04)
内容的にはおもしろいが、事実ではない事が多々あるのでこんな物で歴史を勉強しちゃったみたいな感じになるのは危ないと思います。若い人要注意です。
左翼思想な人間が歴史を捏造した漫画だと思います。
のんさん
(公開日:2018/03/05)
変えることのできない運命。
人との出会い、交わり。
人間の強さと弱さは、今も昔も変わらないことを教えてくれる作品です。
遊郭の恋愛話ではなく、遊郭の残酷さが描かれています。
幕西で育った者さん
(公開日:2015/07/13)
哀しい物語とか今は平和な時代とかナンセンスですよね。歴史を断片的にとらえて、色眼鏡で見ては当時の刹那的に生きてた人に対して不遜ですよ。その過酷な時代を生きた人がいるから、私達がいるわけで。自分は幕西で生まれ育ちました。幕西はそういう所だって事は子供の頃知ってました。読んでいくうちに子供の頃の記憶が甦ってきて、元幕西一の芸者と呼ばれてたお婆さんが町内ではレジェンドで、お婆さんになっても三味線かついで、料亭にてくてく歩いく姿を子供の頃見てました。いつもニコニコしてて、小さかった僕らに飴玉とかくれて優しかった記憶があります。不遇だ底辺だって嘆いてる人に是非読んで欲しい漫画だと思います。大人になった瞬間に努力するの辞める人多いですから自分も含めてね。子供の頃の記憶と物語がリンクして、自分の甘さを真摯に受け止める良い機会になりました。ありがとうございました。
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