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放蕩者で名高い公爵ジェイソン・モンゴメリーは、ただちに結婚する必要にせまられてしまう。妻に求める条件は公爵領を切り盛りでき、貞淑で跡継ぎを産める健康な娘であること。厳しい花嫁の条件にかなった女性レノーアは、やぼったい服装にだて眼鏡。まるでわざと魅力を隠しているようだが、まさか求婚を断られるとは。しかし、ジェイソンは変わり者と評判の彼女が実は賢く、話しているだけで心が浮き立つ自分に気がつく。言語化できない初めての感情に戸惑って…。

人生最良の日となるはずの結婚式は、無残に終わった。ローレンは挙式直前に、花婿に別れを告げられたのだ。立ち直った今、結婚相談所を営んでいるのは、幸せなカップルを送り出すことで苦い思い出も浄化される気がするから。でも今日のクライアントはどうかしら? 彼、マット・ホイッテカーは「ボストンで最も夫にしたい」と言われるセレブリティ。元婚約者の友人で、あの日のローレンが泣き崩れる姿を彼も見ていた。彼に適した女性を何人紹介しても不満げで…!?

慕っていた兄の死に打ちのめされているアニーのもとに、ずっと憧れていた兄の親友ディミトリオスが現れた。そしてお互いの深い悲しみをぶつけるように、ふたりは一夜を共にする。だが翌朝、彼は去った――あれは単なる情事だと念を押して。7年後、アニーは息子のために働きづめの日々を送っていた。そこへ再び、今や億万長者となったディミトリオスが姿を現す。「僕の息子に会わせろ!」なぜわかったの? いぶかるアニーに彼は親権を要求するのではなく、結婚を迫り!?

貧しいウエイトレスだったデイジーは、偶然出会った大富豪のマッテオと契約結婚をした。彼が余命わずかな祖父から会社の経営権を得るための、莫大な報酬と引き換えに提案された結婚だった。2年という約束のはずが、3年もの間ギリシアの小さな町に置き去りにされている。デイジーにはもう限界だった。離婚を切り出した彼女に、マッテオは思いがけない提案をしてきた。「夫婦関係を本物にしよう」いままで私に見向きもしなかった人が、いったい何を言うの――?

私が結婚を申し込まれたのは、子供をたくさん産めそうだったからなの? しかも、結婚そのものがうまくいくか自信が持てないなんて──。夫アレックスと義父の会話を立ち聞きしたダフネは、妊娠がわかったばかりにもかかわらず実家へと逃げ帰り、一方的に離婚届を送りつけた。しかし、ダフネは3つ子を出産した直後、アレックスに連れ戻されてしまう。そして、結婚記念日の2週間後までに、“別れたらもったいないと思うような夫”になると宣言されて…。

ギリシア富豪ドラコンに突然プロポーズされ、ルーシーは驚愕した。かつて町中の女の子が憧れた御曹司…その彼が私を覚えていただけでも信じられないのに、まさか結婚を申し込まれるなんて! 聞けばドラコンの兄が遺した子供のために母親を必要としており、元助産師のルーシーはうってつけなのだという。彼が求めているのは妻ではなく、無償の愛を注ぐナニー…愛のない結婚なんて嫌だけど、家族をもつ夢が叶えられるのなら。ルーシーは秘密を抱え、求婚に応じるが…?

「大富豪で国際金融家の婚約者を500ポンドで演じてほしいの」ロンドンで人気のパン屋を営むジュリーは、常連客の売れない俳優ロバートに意を決して頼んだ。彼は偶然にもジュリーが親の小言から逃れるために作り出した架空のフィアンセと同じ名前。1週間後に行われる妹の結婚式に、これ以上好都合な同伴者はいない。ジュリーはすべてがうまくいくと確信した。まさかロバートの情熱的な演技で女心を翻弄されることになるなんて、この時は思いもしなかったから。

社交界一の花婿候補と噂の美しい公爵ベネディクトに求婚されたアビー。夢見心地で承諾するものの、彼に愛人がいると知り結婚式から逃げ出した。公爵を祭壇に置き去りにした娘として英国中に批難され、もう二度と結婚を望むことなんてできない。でもいいの。愛人のいる人と結婚するよりはましだもの。3か月後、アビーは馬車で移動中に嵐に見舞われ、近くの屋敷に助けを求めた。ところがその屋敷にはベネディクトとその愛人、噂好きの社交界の人々が滞在していて…!?

ローマの一流ホテル<グランデ・ルチア>で清掃係として働くソフィー。客として訪れていた大富豪バスティアーノと親しくなった彼女は、一夜かぎりの恋にバージンを捧げてしまう。1年前、親に決められた結婚から逃げだし自分で人生を決めてきた…後悔はないはずの彼女だった。が、なぜか彼の母の形見だという指輪を彼女が盗んだと濡れ衣を着せられ職を追われることになってしまう…。まだ、彼の子供を宿しているとは知るよしもないソフィーの運命の歯車が回りだす──。

幼なじみのシルヴィーとウェストは仮面舞踏会に招かれ、ダヴェントリ卿の屋敷を訪れた。恋に憧れ素敵な人とめぐり逢いたいと願うシルヴィーがハンサムな子爵と出会うのを見て、ウェストは気が気ではなかった。君を妹だと思ったことは一度もないのに…。一方、シルヴィーは子爵との甘い駆け引きを楽しみながらなぜか冷静になっている自分に気づいた。恋ってこんなもの? 明日の仮面舞踏会で何か変わるのかしら…。そんな時、ウェストの意外な姿を見て心ざわめいて…?

突然の手紙にサファイアは驚愕した。父が病気だという内容もさることながら差出人の名前に目を疑った。ブレイク! 4年前別れた元夫のあなたがなぜ父の状況を知らせてくるの? 急ぎ故郷に戻り彼と再会したサファイアは、病気で父が長くないこと、父を安心させるため期間限定でもう一度結婚しないかと告げられる。新婚初夜から私に指一本触れなかったあなたがなぜ今さら…! 反発するサファイアだが、父のため二度目の愛のない結婚に身を投じるしかなくて…。

スペイン王朝の血をひく令嬢・ダニエル。父の死後、破産寸前に陥りながらも、一人で母親を支えてきた彼女に救いの手を差し伸べたのは、貧民街育ちで危険な魅力を漂わせた、やり手実業家・レイフだった。だが、莫大な額となる援助と引き換えに、レイフは悪魔のような提案をしてきた。彼と結婚して、貴族の血を引く跡取りを産め、ですって……!?

マークは経済界きっての大物実業家。冨と名声をほしいままにする彼にたった一つ足りないもの・・・・・。 それは彼の後継者を生んでくれる妻。そんなマークに親友は提案した。“僕のいとこのレニーに花嫁候補を紹介させよう!”レニーは次々に女性を紹介してくるが、マークは夢見る少女のような彼女が気になって・・・!

「大変! どうすればいいの?」突然停止したデパートの社員用エレベーターに閉じ込められたジュリエット。閉所恐怖症からパニックに陥った彼女は、気がつけばたくましい腕に押さえこまれ、強引にキスを奪われていた。彼女を落ち着かせるため、見知らぬ男性が唇をふさいだのだ。――やがてふたりは救出されるが、すぐにジュリエットは思い知ってしまう。頼もしいその男性ロブはデパートのオーナーであり、普段なら口もきけない雲の上の存在であると。

アビーの夢は、たくましいカウボーイと幸せな結婚をして牧場を守っていくこと。が、たまたま行ったバーに居あわせた隣人のレオと思いがけず情熱的な一夜を過ごしてしまう。朝になり恥ずかしくなったアビーはレオのもとから逃げ出したが、のちに妊娠に気づく。彼は多角経営で成功を収めたゴールデン・スパー牧場のCEO、汗水たらして働くような男性ではない彼の子を宿してしまった! レオに促され結婚したアビーだが、結婚には彼女の知らない秘密が隠されていて――。

クリスマスを目前に控えた週末、雪のなかウェンディは幼いハリーを連れ、工場へとやって来た。会ったこともない社長、非情なプレイボーイと噂されるカレンの呼び出しで。ふたりで初めて祝うクリスマスの準備を始めたところだったのに…。ウェンディは亡くなった隣人の子供、ハリーの後見人になったばかりだった。話しながら歩いていたふたりは、不注意で待ち合わせ場所にいたカレンにぶつかってしまう。瞬間、ウェンディのなかを電流が走った。この感情はいったい…!?

秘書のアリシアは愛する社長デックスの子供を身ごもった。それは彼女に冷たい現実を突きつける。彼にとって自分が特別な女性ではないという現実を。熱く激しく抱かれても愛していると言われたことは1度もない。恋に溺れているのは私だけ。現に彼は会社を大きくすることだけを考えていて、それをかなえる女性と今親密になっている。たまらずアリシアはわずかな期待を胸にデックスに妊娠を打ち明けた。しかし彼の答えは彼女をさらに苦しめる残酷で屈辱的なものだった。

長く病を患ったシングルマザーのキャリーは、最愛の息子を福祉事務所に取られてしまった。途方に暮れる彼女の脳裏に浮かんだのは息子の父親のドミニク・サベジ。8年前キャリーは彼を心から愛したが、彼に婚約者がいると知り泣きながら身をひいた。キャリーは遊び相手でしかなかったのだ。けれど、今頼れるのは富と権力をもつ彼だけ。藁にもすがる思いで、彼女はドミニクのもとへ向かった。そこで再会した彼の提案に息をのむ。私を妻のいる家に住まわせるですって…?

看護師のレベッカは、最近ボスになったドクター・サヴィルが気に入らなかった。若くてハンサムな医者の彼は、まるでドラマのヒーローみたいな完璧な男性だったが、部下にだけは傲慢な態度で、レベッカは大嫌い!! と思っていた。そんなふたりが、偶然かまたは運命か車に乗りあうことになった。ロマンティックなムードで夜道を走る車のなか、いつもは傲慢な彼がなぜかやさしくステキに見えた。甘い声で呼ばれただけで心臓が止まりそう。いったい、どうしたらいいの?

「誰かに婚約者のふりをしてもらわなくちゃ」幼い頃両親を亡くしたニコラは、祖母とふたり暮らし。ニコラを心配して旅行に出かけられない祖母を旅立たせようと、つい婚約者がいると嘘をついてしまったのだ。そんなとき、上司の家で開かれたパーティーで、勤め先の若き会長ソール・ジャレットと出会う。彼は写真で見るよりも長身できれいな顔をしていた。彼に家まで送ってもらうことになり、その道中ニコラは大胆にも婚約者役を頼もうとするが思わぬ誤解を受け…!?

アリゾナのもとに、亡き夫の親友デクランが1年ぶりに現れた。ある予告を実行するために――。最後に会ったのは夫の葬儀の日。彼は不躾にも悲しみの渦中にある私にプロポーズをし、断られると1年後に改めて申し込みに来ると宣言していたのだ。潤沢な財産をちらつかせれば誰とでも結婚する女だと思っているあなたとは、今でも一緒になる気はないわ! 身構えるアリゾナに、憎らしいまでに美しいデクランは告げた。断る余地のない、残酷な選択肢のついたプロポーズを。

夢をみせてくれる街ラスベガス。休暇で訪れたエヴァは、そこで美しい瞳の素敵な男性ニックと知りあう。出会いに運命を感じたふたりは、情熱的な一夜を過ごす。しかし名家の生まれであるエヴァは、それ以上深入りすることなどできるはずもなく、何も言わずニックの前から姿を消す。それから2か月、体調の変化で自分が妊娠していることを知ったエヴァは、お腹の子どもを守るため、ニックに期間限定の偽りの結婚を申し出る。彼への本当の想いを胸にそっと秘めて…。

「君が賭けに負けたら僕の愛人になるんだ」復讐の鬼と化したかつての恋人チェイスから、容赦なきゲームを迫られたケイト。彼女の脳裏に10年前の苦い記憶が甦る。権力者だった父にふたりの交際を咎められ、残酷な仕打ちでチェイスを町から追い出した後悔の一夜が――。そして今、彼は舞い戻ってきた。より魅力的に成長し、町中を掌握できるほどの財力をもって今度はケイトからすべてを取り上げるために。いまだ愛する男からの憎しみを受けた、ケイトの勝敗の行方は?

インブルク公国のプリンセス・アーニャは、浮気者のF1レーサーの夫と離婚して以来、つねにパパラッチの標的にされている。そんなある日、公国に何者かから脅迫状が届く。危険を感じた大公は、アーニャの身辺警護のためアメリカからボディガードのプロフェッショナルを呼び寄せた。精悍で有能な彼の名はリーヴ。だが事態はトップシークレット。敵の目も、世間の目もごまかすために、24時間寝食をともにするふたりは偽りの恋人として過ごすことになってしまい…!?

敏腕秘書のキットは仕事の成功を祝うパーティーの夜、憧れていたボスのアレックスから情熱的に求められてついに一線を越えた。翌朝幸せな気分で出社すると、さっそくボスからの呼び出しが。甘い夢の続きを期待して社長室に向かうキット。しかし待っていたのは、いつもの仕事の顔に戻ったアレックスの冷たい言葉だった。「昨夜のことは後悔している。僕は結婚する気も子供をもつ気もない」。深く傷つき会社まで辞めたキットは、やがて彼が自分を拒んだ本当の理由を知り…。

亡き両親からひき継いだケーキ屋を経営しながら、5歳の息子トビーを育てているシングルマザーのエイミー。5年前に別れたトビーの父親ジェドは一流レストランのオーナーシェフとして成功を収め、テレビでも活躍する人気者になっていた。ひどい別れ方をした彼とは二度と会うつもりはなかったのだが、白血病にかかったトビーの命を救うため、彼の協力がどうしても必要になってしまう。エイミーはジェドと望まぬ再会を果たすが、息子の存在すら知らなかった彼は…。※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。

アリナーは、外交官・ガブリエルと結婚しようとしていた。ある「過去」から逃れるかのように。だが、まさに結婚の誓いを立てようとしたそのときに、静寂を力強い男の声が破った。 「この結婚に異議を申し立てる」 忘れもしないその声は、バルバン王国の皇太子―アリナーの夫・カビアンのものだった。 「なぜあなたがここに・・・!? あなたは私を“離縁”したのではないの?」 しかし、カビアンは有無を言わせずアリナーを教会からさらってしまって!?

古代遺跡を発掘するため、東バラカットを訪れた発掘隊員・ザーラ。 ある日、水浴びをしていたザーラは、黒曜石のように輝く瞳をもった男性と出会う。 「なんて美しい・・・水の精のような女性だ!」 彼は東バラカット国王プリンス・ラフィ。 なんとザーラはラフィに一目ぼれされてしまったのだ! ――彼の力強いあのまなざは素敵だけど・・・。冗談じゃないわ、こんな女好きのプリンスなんて!―― 一方、ザーラへの想いを隠そうともしないラフィ。 さらにザーラたちの噂を聞きつけ、二人を恋人同士だと思った盗賊ジャラルが、ザーラを誘拐して――!

スターリングの前に突然現れたのは、砂漠の国バクリの王リハド。「きみのお腹の子は王国唯一の王位継承者だ」彼はそう告げると、強引に彼女を砂漠の国へつれ去った。さらにリハドは、お腹の子が正式な王族と認められるよう、彼との愛なき結婚を強要。ふたりは砂漠の離宮で蜜月を過ごすことに…。確かに父親は王の弟オマールよ。でも彼が亡くなったいま、王位なんて関係ない。この子は私が育てるの! だが、スターリングには誰にも知られてはいけない秘密があり…。

政略結婚の婚約式の翌日、アマヤは黙って姿を消した。母からの電話で、婚約者であるシーク・カヴィアンはハーレムを持ち、女性を囲っていることを知ってしまったのだ。そんな人と結婚したら、私も母のようになってしまう。異国の愛の形を受け入れられず、豪奢な生活を捨て、ひとりで私を育てた母のように…。半年後、居場所を突きとめられ連れ戻されたアマヤは、待ち受けていたカヴィアンにこう言いはなたれた。「ハーレムに行こう。きみが一番関心のある場所だろう?」

アレクシオの手は、握られただけで抱かれているみたいな気分にさせる――。その日、不運続きのシドニーに奇跡のような出会いが訪れた。パリ行きの飛行機、エコノミー席の隣に、あの世界的に有名な航空会社のCEOアレクシオ・クリスタコスが座ったのだ。しかも彼は飛行機が苦手なシドニーの手をやさしく握ってくれた。アレクシオの熱い体温が、シドニーを甘い妄想へと駆り立てる。地味な私を相手にするはずなんてないのに、彼がいつまでも手を放さないのはなぜ?※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。

チャリティ・ワイアットのもとに美しいドレスと下着が届く。送り主はマンハッタンでも指折りの一流企業でCEOを務めるロッコ・アマリ。手紙には贈り物を身に着けることが取引きの条件と記されていた。彼を騙し多大な損害を与えた私の父への腹いせね。お望みどおり脱いであげるわ! が、下着姿を晒し辱めを受けてもなお圧倒的な存在感の彼に心は囚われ…チャリティはロッコに純潔を捧げる。冷酷な言葉とともに立ち去る彼の子を身ごもることになるとも知らずに――。

姉のキーラが事故で重体、夫のアンジェロは即死。ロンドンで働くシャノンのもとに衝撃の知らせをもたらしたのは、アンジェロの兄で、別れた恋人のルカだった。「君ひとりか?」ルカは勝手に家に上がりこみ、部屋のドアを次々と開けながら聞いた。男が隠れていないか探しているのね――怒りに身が震える。2年前ふたりは愛しあっていたが、ルカは出張中にシャノンが浮気したと思いこみ、弁解も聞かずに一方的に別れを告げたのだ。その彼とこんなふうに再会するなんて…。 ※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。

父の再婚相手に猜疑心を抱きながらもふたりの結婚式を迎えたリジー。会場で再会した幼なじみのピーターは、リジーに求婚していたにも関わらず、新妻を伴っていた。状況がわからず動揺するリジーを救ったのは、父の再婚相手の弟ノアだった。とっさに恋人のふりをしてリジーをその場から連れ出すと、慰めではなく誘惑の香りを漂わせながら、彼女の唇を奪った。ピーターのとはまるで違う、初めてのキス――…。いけ好かない彼に私は惹かれないと思っていたのに……。

資金集めの天才と呼ばれるPRコンサルタントのジルは、魅力的な医師タイラーからのチャレンジを受けた。それは彼のいる小児科の新病棟建設をかなえること。ジルにとって子供にかかわる仕事は過去の問題から避けたいものだった。しかし、タイラーの冒険心と優しさが、いつしか彼女に克服する勇気を与えていく。私の瞳の奥底に閉じ込めた悲しみも彼に癒してもらえたら…。それを望むにはもうひとつ克服しなければいけないことがある。人生を左右する、あの一番大きな問題を。

海辺の別荘ローズ・コテージで支配人として働くことになったフェイスだが、別荘のオーナーであるレディ・サニーは結婚のすばらしさについて語るばかりで、ろくに仕事の説明すらしてくれない。そもそも男性不信のフェイスは結婚にはまったく興味がないというのに…。ところが、仕事ひとすじの彼女にいちいち干渉してくる男性が現れた。とても魅力的なハリーは不思議な存在で、彼に振り回されながらもいつしかフェイスにとってひどく気になる男性となって…?

「お父さんは死んだって聞いたわ」…ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。7年前、アナは魅力的な男性キャスと出会い、激しい恋に落ちた。しかし7日後、連絡先も何も告げずに彼は突然姿を消した。そして妊娠がわかり、ひとりで産み育てる決心したアナは新聞にキャスの姿を見つけ驚いた。彼が次期国王で、許嫁がいるなんて…! それ以来ひっそり平和に暮らしていたのに、なぜ今さら私たちの前に現れるの? そしてなぜ、私の胸は高鳴ってしまうの!?

花嫁市場…それはサマルカラ国の美しき王オマールが、他国の才芸に秀でた美女を集め、王妃に足るひとりを見定める品評会。優秀な姉の代わりに参加したベスは、平凡な自分が選ばれるはずはないと確信していた。ある大事な目的のために参加費としてもらえる大金が欲しいだけ。しかしオマールは熱い視線でベスを値踏みすると予期せぬ告白をした。「ベス、僕には君が必要だ」と――。その言葉がベスの冴えない人生を大きく変える、波乱に満ちたロマンスの始まりだった!!

リュック・バルビエ…若くして競馬事業で成功を収めた伝説の調教師。競馬界の謎多き異端児と呼ばれる男。ネッサは兄が勤めていたリュックの牧場に、真夜中忍び込んだ。横領を疑われ行方知れずとなった兄を救う手がかりを探すために。しかしリュックに見つかり、非情な彼の人質となってしまう。逃げ出せば兄の無実の罪は晴らせない。ネッサはやるせなしにリュックの手に落ちた。その支配者の手が、純真無垢な彼女を情動へと導く、危険なものであるとは気づかずに――。

「実は私、結婚しているの」チェイスは真実を隠し、清い関係のままアレッサンドロの前から姿を消した。8年後、女性用シェルターを買収攻勢から守るため、大企業に赴いたチェイスを迎えたのは、社長となったアレッサンドロその人だった。もう私のことなど覚えていないはず。そう思っていたのに、彼は苛立ったまなざしでチェイスを追いつめる。彼が出した取引の条件は――「君だ。僕が満足するまで抱かれるんだ」まさか過去を解消するため、期間限定の愛人に…!?

レイシーはわずか1年で、一方的にルイスから結婚生活を打ち切られた。彼が去ったあとに気づいたお腹の娘が心のよりどころで、愛のすべてだった。19年の時が経ち、レイシーは難病の支援活動で彼と再会する。ずたずたに傷つけられたルイスの声…なのに聞くだけで、まるで時間が巻き戻ったかのように、彼の匂いも肌の感触も生々しく蘇ってしまう。娘に気がつくと、彼は「僕の子でないことを願っていた」と苦々しくつぶやく。彼は一生言うつもりのなかった秘密を告白し――。

挙式を目前にしながら、花嫁となるアイシャの心は晴れなかった。カルロとの結婚は政略結婚でしかないから…。幼い頃からカルロに淡い憧れを抱いてきたアイシャは、10年前に妻を亡くした彼が突然求婚してきたとき、内心は複雑だった。彼はまだ前妻を忘れてはいないはず。その証拠に愛していると言われたことがない。この結婚は私にとってつらいものになるわ――。そして、アイシャの予想は的中した。カルロの取り巻き女性のひとりから、みだらな密告があったのだ。

父の右腕である実業家マルコとの結婚を命じられた19歳のシエラ。マルコのやさしさに、シエラは密かに淡い期待を抱いていた。彼なら父の暴力に怯える日々から、私を救い出してくれるかもしれない。ところが結婚式前夜、父と話すマルコの言葉を陰で聞いたシエラは凍りつく――彼も父と同じ、非情で傲慢な男だったんだわ! 絶望したシエラは、母の協力を得て逃げ出した。それから7年後、父が亡くなり一時帰国したシエラは、冷たい目で彼女を見据えるマルコと再会して…!?

身内のせいで社交界からつまはじきのヘレン。ロンドンの舞踏会に出席した彼女は、暴漢に誘拐されそうになったところを見知らぬ男性に助けられる。のっぽの私が見上げるほど長身…なんて美しく素敵な紳士なのかしら。天気の急変により偶然見つけた小屋で、ふたりはひと晩を過ごすことになるが、素性を明かさずに別れる。でもまさか、晩餐会で再会した彼――マーティンが新しい伯爵だなんて!? 芽生えたばかりの恋心はとじこめよう。私は彼にふさわしくないのだから。

リディアは妹の結婚式に出席するため、イギリスに帰国した。わけあって家を飛び出したのは1年前。当時は妹と同じように、彼女もまた結婚を控えた幸せな花嫁だった。しかし挙式当日に急な不安に襲われ、大事なものをすべて捨てて、地球の裏側まで逃げてしまったのだ。気まずい思いで我が家を訪ねると、あろうことかそこにいたのは、夫になるはずだったジェイク。リディアを待っていたのは妹を祝う赦しではなく、まだ愛が残るジイクから無情に扱われる罰だった。

両親を亡くし、伯母に引き取られたものの、ずっと厄介者扱いをされてきたマーティー。大好きな伯父が迎えにきてくれる日を夢見ていたマーティーのもとに、フランスにいる彼から手紙が届いた。やっと落ち着く家を見つけた伯父が、マーティーを招いてくれたのだ。古びたスーツケースにわずかな全財産を詰めこんでフランスに旅立ったマーティーは、伯父の家で見知らぬ男からの拒絶にあう。そこは伯父の家ではなく男のもので、伯父は4か月前に死んだと聞かされて…。

その美しさゆえに、13歳で父親に売られたソフィー。以来、彼女は歌姫としての才能を開花させ生きてきた。ウィーン社交界では、歌姫ソフィーと言えば「見た目は淑女、ベッドのなかでは娼婦」と評判だが、実はソフィーは無垢なままだった。これまで男たちの欲望をなんとかかわしてきたのだ。でも、そんなことは誰も知らない。ソフィーが生まれて初めて恋したレオ卿も、彼女が歌姫だと知るやすぐに愛人契約をもちかけ、欲望で彼女を汚そうとしたのだから…。

ホアキン・アルコラール――スペインきっての実業家であり、数多の女性たちと浮き名を流してきたプレイボーイ。そしてひとりの例外もなく、きっかり1年で恋人を捨てる男…。今週の金曜日、カサンドラはホアキンと出会って1年になる。私も過去の恋人たちのように、もうすぐ見向きもされなくなるの? カサンドラの不安は日ごとに増していった。そして迎えた運命の日――彼女を待ち受けていたのは、想像していたよりはるかに過酷で皮肉な運命だった!

水晶のような青い瞳に瑞々しい肢体――。1812年、ロシア革命のおよそ百年前。ロシア軍に少年さながらの美しさを誇るひとりの大尉がいた。名をアレックス。皇帝のお気に入りとして、この度英国へ随行してきたが、彼の正体は女なのだ!貴族の家に生まれたが、望まぬ結婚を迫られ家出して以来、男のふりをして生きてきた。けれど訪れた英国で聡明なコールダー公爵と出会い、初めての恋を知る。そして開かれた仮面舞踏会の夜。アレックスは女として公爵の前に姿を見せ…。

「なぜ僕の招待を受けないんだ?」罪つくりなほどハンサムな億万長者ニックにせまられ、ベスの胸はざわめいていた。彼とベスは、ほんの数日前に出会ったばかり。ニックの運転する車にベスがぶつかってしまい、その後、強引にクリスマスに招かれたのだ。ベスは2年前に事故で夫を失って以来、人にもロマンスにも背を向けて生きている。でも危険な香りのするこの男性のそばにいるだけで、心が拒否してもからだが反応してしまう。もう恋などしないと決めたのに…。
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