和田と環の間に子供ができたと聞いて、定期船で古志木島に向かう環の両親。初孫の知らせにも、父親の方はいまだに結婚に納得していない様子で酒をあおっていた。そして、そのままめまいを起こして倒れてしまう。偶然乗り合わせた医師は、単なる飲み過ぎと診断する。しかし、そこにもう1人の医師が現れて脳ヘルニアであると告げる。さらに、この場で処置をすると言い出して……!!

原の一人息子、タケヒロが学校から帰る途中で突然倒れてしまった。タケヒロの心臓の異状は、思ったよりも進行が早い。コトーは、定期的な手術と投薬を強いることになる「弁置換法」か、理想的な回復をもたらすが非常に難しい「ロス手術」のどちらを行うべきか深く悩んでいた。しかし、思い詰めるコトーに原とタケヒロの言葉が響く。そして、コトーは初めて執刀するロス手術への決意を固めるのであった。

幼いころに自分と母を残して失踪した星野彩佳の父親・正一。末期癌で本土の病院にいた父を治療するため、診療所へ連れ帰った彩佳。コトーの手により無事に手術が成功した正一だったが、他にも転移している箇所が見つかってしまう。コトーは自身の不甲斐なさを噛みしめながら、正一へ余命を告げるのだが……。

古志木島で原因不明の病が流行し、新婚旅行で訪れていた三上を含めた複数の患者が診療所にあふれてしまった。患者の中に季節外れの蚊に刺された者がいるという情報を聞き、応援でやって来たゆきはその情報が原因究明の糸口になると考える。そんな中、病にかかっていない島民たちも力になりたいと診療所へ集まってきた。追い返そうとする星野を制し、ゆきはナベやコンロなど不思議な注文を出すが……

アルコール依存症により、変わり果てた姿で古志木島へ運ばれ来た江葉都。そのまま診療所で１か月以上の療養をして、徐々に体調を取り戻す。もうすっかり体調が良いのではないかと不満を零す星野に、コトーは時間のかかる病気だと説明をしてもうしばらく様子を見ることに。自身を「オレは医者じゃない!!」と話す江葉都に何があったのか。何度も散歩へ出かける江葉都が気になり、星野がその後を追う。江葉都の行動を追う中、小学校の校庭で少年が木から転落して怪我を負う場面に遭遇して……!?

取材のために古志木島を訪れたアナウンサー・松下実香。声帯の間に腫瘍を詰まらせ倒れてしまった彼女を、コトーが緊急手術する事になった。手術をすれば声が出なくなるかもしれない不安を抱えた実香に、コトーは「声は元通りにはならないと思います。でも、声が出せるように全力を尽くしますから」と答える……。

聖ミハイロ病院に交通事故で緊急搬送されてきた患者は、右脚に修復不可能な重傷を負っていた。オペを担当した鳴海医師の判断で、脚を切断する事となる。しかし鳴海医師は、常識的には全身麻酔を行なう状況で部分麻酔にとどめた。そして朦朧とした患者を強引に起こして、右脚を切断すると言い聞かせながら切断前の右脚を見せつける。その非常識な行動には、ある理由があった……。

乳癌と戦う星野は、まず診療所で化学療法を行い腫瘍を小さくしたのちに手術をする事に。島にいる間は、毎日誰かが見舞いにきてくれていた。３か月後、本土へ渡ったコトーと星野は鳴海医師と手術についての話を進める。「コトー先生お一人で執刀されるおつもりですか？」と問う鳴海にコトーは知り合いの医師に手伝ってもらうつもりだと言うが……。

右手の義手の幻痛に悩まされている患者・木村の痛みの原因が、手を失うきっかけとなった事故で息子を助けられなかった自責の念にあるのではないかと考えたコトー。そこで、ある道具を使って治療を行うと言う。それは真ん中を鏡で仕切った箱で、その中に患者の手を入れ鏡に写った手だけを見ながら息子が事故の時に来ていたシャツを引っ張るというもので……。

古志木島の新たな看護師・仲依ミナ。村役場の助役が港へ迎えに行くと、そこにはどう見ても女子高生のような女の子がいて驚いてしまう。一方、診療所には新しい看護師を一目見ようと待ち構えている内さんやしげさんたちの姿が。やってきたミナの変わった言動に、どこか不安を覚える面々。そこへ、下腹部から出血のある救急患者が運ばれてきて……?!