総務部の四谷桃子（39歳）は、公私ともに波に乗っていた。仕事では桃子のアイデアが当たり、評価が上昇。婚活でも、バツイチながら年収800万円の広告会社社員・浦島と良い関係を築いていた。でも、桃子は不安だった。真面目でお堅い印象の浦島には趣味の推し活のことは隠している。結婚すればきっと続けることは難しいだろう。そんな中、浦島からデートの誘いを受ける桃子。承諾の返事をした直後、推し活仲間のサトルからイベントのチケットが手に入ったと連絡があった。デートとイベントの日時は一緒。自由と結婚……桃子はどちらを選ぶのか?　働く女性のホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話

企画広報部の大川沙織（32）は、一児の母。産休・育休から復職して仕事と家事に忙しくも、充実した日々を送っていた。そんな沙織の目下の悩みは「そろそろ２人目じゃない?」という世間の無遠慮な声。職場で、保育園で、そして夫の家族が当たり前のように「２人目はまだ?」と聞いてくる。そもそも妊活というのは、とてもプライベートなことのはず。それなのに、ひとり産んだらその意識がなくなるのはなぜ?　子どもは可愛いけど、２人目を生んで、また産休をとって、それから職場復帰して……あのしんどかった日々をもう一度やれというの?　働く女性のホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!

企画広報部の大川沙織（32）は、一児の母。プロジェクトのチーフに選ばれて、家事に仕事に忙しい日々を送っていた。そんな折、夫の祖母が米寿を迎えるので、お祝いをすることになった。親戚一同が集まる特別な席、沙織は忙しい仕事の合間に、祖母の好みの食事を調べ、店を予約し、親戚に案内状を送るなど、お祝いの会のセッティングを一手に引き受けた。しかし当日、沙織の部署が手掛けるイベントで事故が発生。来場客にケガをさせてしまったという。報告を受けた沙織はお祝いの席を夫に託し、イベント会場へと向かったが……。仕事と家族、女性の揺れ動くホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!

時田千夏は、CS（カスタマーサポート）課の課長。顧客対応だけでなく、各部署の会議に参加し、ユーザーから寄せられた意見を提案するなど、忙しくも充実した日々を送っていた。しかし、そんな千夏にも悩みがあった。夫・真司の存在だ。真司は無職。勤務先が倒産した後、働きもせず、千夏がローンを組んで購入したマンションでぐうたらしている。一人息子の世話を頼んでも、すべてが中途半端で、一番やってほしい保育園への送り迎えも拒絶する始末。新しい人生を歩むため、大きな決断をした千夏。それが思いもよらない事態を引き起こす――!?　仕事と家族、女性の揺れ動くホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!

ハピネスサニー社のＣＳ（カスタマーサポート）課の課長、時田千夏は現在、夫と離婚調停中。しかし、夫が離婚に同意せず、調停は難航していた。そんな最中、一人息子の月斗が姿を消す。犯人は別居中の夫だった。夫を問い詰める千夏、すると夫は月斗に「パパに会いたい」と頼まれたから連れ出した、と答えたのだった。夫ともう一度やりなおす気はない。早く別れて、ラクになりたい。でも、月斗のことを考えたら、別れることが本当に正解なのか。逡巡する千夏、そんな彼女の前にお局ＯＬ・幸丘が現れて――。仕事と家族、女性の揺れ動くホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!

ハピネスサニーの新入社員・生野早穂。学生時代はオリンピックの強化指定選手に選ばれたこともある長距離選手だった。競技を引退した後も、走るのは趣味。毎朝10キロのランニングはかかさず、健康だけは誰にも負けない自信があった。しかし、ある日の会議の席上、何気なく放った一言ですべてが変わってしまった。「私、生理は半年に一度くらいしかないんです」……その発言を聞いた先輩社員は早穂を本気で心配。婦人科に行くように促された。初めての婦人科、そこで下された診断は「ＢＭＩが低すぎて、不妊症のおそれがある」というものだった――。仕事と健康、女性の揺れ動くホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!