刮目せよっ…！男の生き様っ…！ダメ中年の喜劇っぷりにメチャクチャ笑える作品なのに、この頬をつたう涙は何だ？！高ぶるこの気持ちは何だ？！人望のある同僚に激しく嫉妬し、空回りしまくり、弁当のアジフライひとつで同作者の「カイジ」の鉄骨渡りや「アカギ」の血抜き麻雀にも匹敵する程凄まじい極限ドラマをいちいち大げさに全力で演じてしまう超小物・黒沢の人間悲喜劇。この愚直さは、もはや芸術の域！断言する！これで燃えないヤツには赤い血が流れてないっ…！

黒沢は山の現場を外され、交通誘導員へ異動となった。そこでの疲労からか高熱を出した黒沢。そこに、赤松から人手不足だというきた。高熱の中、懸命に取り組んだ黒沢だったが評価はゼロ。フラフラになりながら帰宅する黒沢は、誘導ロボットの太郎が壊れたと聞き、すぐに現場へ駆けつけた…。

不良中学生に袋叩きにされた黒沢は同僚が助けに来たことに気付かず、無様な姿をさらしてしまう。「もう会社になんか…行かねぇっ……！」ー黒沢を心配する同僚・坂口達であったが、突然、黒沢から呼び出される…！

黒沢は不良中学生に決闘を挑む！しかし、四方を囲まれ、怖気づいてしまう。ナルミの振りかざしたバットが黒沢の頭を直撃するその瞬間、黒沢の張り手がナルミの顔面にヒットした。そこで勝利を確信したが束の間、とんでもない威圧感を放つ、仲根という男が現れた…。

自分に無関係なものは遮断する大人たちを毛嫌いしていた仲根であったが、死ぬ気で殺しにかかってきた黒沢に尻込みし、逃げ去っていった。決闘に勝った黒沢は、その晩、皆に称賛され、これまでにない心地よさを感じていた…。

中根と共に会員制のバーにやってきた黒沢。黒沢は久しぶりに女の子の優しさに触れ、狂気の沙汰ともいえる行動をとってしまう。そこで、警察に突き出されそうになる黒沢を仲根が救う。黒沢は仲根の優しさに触れ、自分に失望し始め…。…。

黒沢、生まれて初の逮捕…?不起訴故、前科はつかないものの一般市民からすると大差ない…。レスラーに襲われた仲根を救っただけなのだが、噂は膨らみ、黒沢は現場でも恐れられ始めた…。

黒沢は、まるで歩く毒ガスであるかのように、周囲の人を寄せ付けなくなっていた。黒沢自身も自分の醜さに嫌気がさし、スタイリストである、坂口の姉に返信させてもらえないかと頼みに行く！

桶狭間を機に、不良たちからの襲撃はピタリと止んだ。しかし、同僚たちと飲み明かし、酔っぱらった黒沢は次第に敗北感を感じ初めていき、自分の人生を嘆いた。翌朝、黒沢が目覚めるとホームレスの徳さんが暮らすテントの中にいた。黒沢が事態を理解できずに混乱していると…。

暴走族50人VS黒沢＋年寄り20人の対決が始まる?公園に住むホームレスの住処を守るため、作戦を考える黒沢。「勝ちうるっ…！この戦…！」ー黒沢はホームレスに武器を与え、闘う術を諭し始めた！彼らは住処を守ることが出来るのか…?