ねのひさん のまんがレポ《参考になったが多い順》

気持ち悪い気持ち悪いとにかく気持ち悪い！
けど、
この作者は本物の天才です。
とにかく虫、虫、蟲………
生殖とか命とか、そして進化とかに関わる壮大な蟲系SF、メチャクチャ新しい！
でも気持ち悪い！！！
絵は下手ですが、込められた熱量は本物です。

やっぱり、なんて、美しくてセンチメンタルな物語テラーなんでしょうか萩尾先生。
海のお話には不意を衝かれ泣き、春の小川のお話にはもう、感極まって泣いてしまいました。私が、かつては本気で恋をしたことがあり、今ではこどもを持つ親だからかもしれません。
ともすればありきたりにもなりかねない、わりとシンプルな主題ですのに、それを圧倒的なセンチメンタルと説得力を持たせてここまで美しく描き出せるのは、萩尾望都先生以外にはありません。
大好きです。

……なんだろう、最初に1巻を試し読みして思ったのとはかーなーり、いや全然、違う話でした。読みごたえはあります。最後まで、このネッチョリした鬱陶しいテンションと密度が続くのはさすが。でも、読んだ多くの人が、「こんな話だったのか！？」と思うと思います。予想外。あまりに個人的な物語だし、一応すっきり完結してると言えるのでしょうが、なんだろう、それにしても女を何だと思ってるんだろう……という不快感が残ります。男が読むには問題ないのかもですが、私は重度の漫画読みですが女なので、本質的に作者の女性観を受け入れられません。過剰な憧れも、蔑視も、表裏一体。同じ事です。それが敢えての演出ではなく、いっぱいいっぱいでコレなんだとひしひし感じ取れるので、私は、この作者とは友達にはなりたくないです。最後にちょっといい目見せりゃいいってもんじゃねーだろと言いたい。娘さんの将来が心配です。

チュートリアル徳井義実さん主演で映画化されています。
その映画の仕事をしたので、普段読まないタイプのこの漫画を読みました。

えっと。
すごく暗いです。
全体的に救いがなく、閉塞感いっぱい。
嫌な言葉ですが「底辺」というのはこういうことなんだと。彼らの環境の委細が底辺なのではなく、無知と貧しさと暴力、暴力暴力暴力、その連環する「希望のなさ」が底辺ということなのだと。
ヤンキーやら不良やらをかっこいいと思う感性を私は否定します。

自分が関わったから言うわけではなく、映画はこの原作からよくエッセンスを抽出して印象的に仕上がっています。
漫画そのものよりは映画のほうがオススメです……ごめんなさい。
「読んで良かったー！」と思える漫画ではないです。

個人的には、
私広島人なので、市民球場にお金を出してた田中先生のことは応援したいのですが…！
女には特に不向きです。

32巻、完結しています。
未完表示があるのであららーと思いながら読んでいましたが、よく見たら、コマ配信のほうは完結マークになっていますね。
そして、超長編ですが、全巻購入してしまいました！面白かった！！！
ここまで長編だと、某スナイパー漫画のように「悪いやつ撃つ！おわり！」みたいに均一パターン化しているものが多いですが、これは全く違いますね！どのお話もとても面白く、美術品に興味を持てる内容となっています。
個人的に、私の大好きな『オフィーリア』(ジョン・エヴァレット・ミレイ)が出てきましたので、とても満足です。
アニメーション化されているとは知らなかったので、調べて観てみようと思います。
知的好奇心を満たされるオススメの一作となりました。
読みやすいのに読みごたえのある、稀有な漫画です。是非読んでみてください。

掃除や換気って大切なんだなー…と。実際にはこの巻にはさほど恐ろしいものは出てこないのですが、ところどころにあるイメージイラストがやたら怖かったりしてびっくりします。とりあえず、家の突き当たりには丸い鏡をつけて、毎日よく換気をしよう……。

原作小説の大ファンなので、原作に忠実な漫画化作品とのことで購入してみました。完結印がありませんが、3巻にて完結しています。貴志祐介作品の中でも個人的には二番傑作(一番は『天使の囀り』)の本タイトル。内容を全て知っている人間にも、なかなか読みごたえある作品と言えました。狩りに使う罠の具体的な形状などが補完でき、読んで良かったかなと思います。勿論、物語自体が非常に良く組み上げられた仕掛けとなっているため、内容を知らない方には興奮していただける作品であること請け合いです！現実世界の冒険作品で、ファンタジックというかオカルテイックなホラーではありません。…ただ、ひとつだけ、「瞳(ひとみ)」というのは眼球(白目部分)のことでは無い！と漫画家さんに言いたい。原作者は魚眼レンズの焦点部分を想定して書いていたはずです。そこだけが心の底から残念でした。あの絵では、文章での種明かしまで意味が分かりません。

一巻無料を読みましたが意味がわからず、結局残りも購入しました。
少女漫画の古き黄金時代のエッセンスをちりばめちりばめ…という感じでした。
美しい双子、兄弟の秘密、モデルデビュー、親の秘密、睡眠薬…
物語の骨子は実力ある作家さんなのでしっかりしていて、ただホレタハレタやるだけの無意味な恋愛内容ではありませんが、近年のリアル系シチュエーションが主流の物語に慣れている人には、荒唐無稽にしか見えないかも。
ラストのまとめは主題が前面に出過ぎかなと感じましたが、こういう、ふんわり系だけど実は超美人な主人公が秘密と傷を抱えつついろんなものに巻き込まれていくという感じ、ある時代の少女漫画の定形で、世代的には私は全然違いますが、ある意味懐かしく読みました。

これは、この作者さんの大家シリーズ2作目だそうです。
3作目もまんが王国にありますが、1作目は2016年5月9日現在、まだありません…。
賃貸に住んでる身として大家さん経営にはとても興味がありましたが、生半可なことでないのがよくわかりました。
宝くじでも当てて始めるんじゃないとダメなんですね…ローンや税金、怖すぎます。
賃貸経営に興味がある人は、読んで損なし！

かなり突っ込んだ内容で、面白く参考になります。なかなか美容外科にお世話になるレベルまでやってる人は多くはないと思うので、ほんと参考になるなと。年はとっても綺麗でいたいので、頑張らねばと勉強させてもらいました。

えっ、もう終わり！？というのが率直な感想です。中身はしっかりした銀座話で、絵は上手く、キャラもちゃんとしていてエピソードに上滑り感もないので、できればもっと長く、12巻くらい読みたかったなあ。

まさかの未完作品。初めはライトな浅い内容かと思いきや、徐々に、筆が乗ってきたというのか、引きずり込まれる魅力のある作品でした。後半になればなるほど、エピソードのリアルさ重さ、なんといっても絵の巧さにも感嘆します。内容は非常に精緻かつ現実的で、メンタルの世界に少しでも興味のある人は読んで損なし！ただ、最後のエピソードが未完なのが致命的…あと一巻で完結できそうなのに、完全ぶった切り型の終わりなので、心の底から残念です。とはいえ、基本的には巻を跨がないかたちでエピソードが完結していくので、それまでのエピソードには不完全燃焼感は全くありません。

久々に、レポ書こうと思うほど面白い漫画に出会えた。
バイオテロ関連の事件を、破天荒な主人公が謎解きしていく体のお話。とっても骨太。
このいま感染症に関してデリケートな時期、医療マンガか探偵マンガの好きな人ならドはまり請け合いの面白さ。
たった5巻で終わってしまったのが本当に惜しい。
前日譚も2冊あり、こちらも同じくらい読みごたえがあるので、本編楽しんだ後はそちらも是非どうぞ。
ちな、扉絵の電気義手については、タイトルに｢ハンド｣とかついてて期待するほどは深く出てこないです。

所謂「古いほう」の『日本沈没』コミカライズ。漫画自体の描かれたのがかなり古いせいもあり、小松左京御大の原作にわりと忠実ですね。個人的には、救いがなさすぎるし、生きのびるためのノウハウというか心構えというかそういうものを具体的に学べるとも言えないと思うので、比較すれば一色登希彦コミカライズのほうが好きかなあ。小松左京というよりはさいとうたかをサイドの、政治的恣意も若干鼻につきます。地震地割れ津波などの表記はそれなりに恐ろしいものの、大抵1ページか見開き絵のみ。また、当時はそれがリアルだったのかしらと疑問にも思いますが、日本人民衆の描き方が汚らしいのも気になります。昭和の感性ですね…。ただ、一色版にはない、日本人の精神性に踏み込んだ部分があるところは評価します。 近代漫画に慣れていると、セリフ説明の多さで読みにくいかもしれません。原作小説、新説コミカライズ版併せて補完することをオススメします。

ハガレンは読んだことなくてこちらに手を出しました。面白い！某かもす(醸す)系農大マンガより数段面白いです。青春というか、命とともに熱く生きる高校生たちの生活を知ることができるって感じ。まだまだ以下続くと思いますが、非常に読みごたえあり、でも暑苦しすぎず押し付けがましくなく、読みやすく面白いマンガです。小学校の図書館にあってもいい本だと思うな！食べるというのは、命をいただくってことなんだ。

やばい、全然面白くなかった。
最近よくある、中の人の裏事情暴露系かと思いきや、本当にデリヘル「待合室」内で架空の女の子(しかもキャラ付けもかなり微妙…)がダラダラ話すだけが主体という…
ギャグ漫画に転ばせようとしてるっぽいけど、クソつまらないです。
ただの架空のつまらないギャグ漫画。
久しぶりに、買って損した！

本編を読んだ後、まだこの世界観に浸りたく購入した一人です。本編ではチラ見せだったあの二人はそういうことだったのね！というエピソードや、主人公周りのあの人やこの人のその後が、痒いところに手が届く感じで収められています。大満足です。本編を読んだかたは是非とも読んでください。

美しくまた悲しい、少女マンガ宇宙SFの最高傑作！主人公の特殊な出自、また美しく個性的な外見……そこから展開していく、想像を絶する壮大な宇宙ファンタジー。とにかくハマりました。おかげでいまだに赤いカラーコンタクトレンズが大好きです。萩尾望都先生の宇宙SFでは『11人いる！』のほうが巷では高評価ですが、私は個人的にこの『スター・レッド』の方が好きです。読みごたえがあり、とにかく絵が美しく、本当に大好きな作品です。少女マンガの最高傑作！

途中まで、まあまあふーん、と思いながら読んでいましたが、まさか予測のつかないびっくりな仕掛けが隠されていました。ここまで熱い想いがこめられた作品だったとは。この自由な国で、日々後悔のないよう、大切な人を大切にして生きたいですね。ものすごく完成度の高い傑作です。まとめ読みしてすらバランスがいいというか、頭から終わりまで計算通りに仕上げられていて、ラストまで読みきった後、こめられた熱に震えます。