八正道さん のまんがレポ《新着順》

皆さんの評価が低くて驚きましたが、読み込みが足りないだけだと思います。設定が細かく練り込まれており辻褄が合うし、出て来るキャラもそれぞれに魅力があり、何より流れる様な展開で次が気になって仕方ない面白さがあります。読んで損はしない、なかなかの掘り出し物と感じました。

怖いもの見たさでつい読んでしまったが…
想像を絶する斜め上からの展開のこの先にまだまだ恐ろしい現実が潜んでそうで目が離せない！
しっかしこんな物語どうやって思いつくのか？
自分の中では「羊たちの沈黙」を軽く超えてしまった感がある猟奇的にして超純愛なる問題作品である
何はともあれ読んでみるべし！

偽善者くず教師がどんな地獄に叩き落とされるのか結末が気になる。「生まれる価値のなかった私がアンナの為にできるいくつかの事」みたくとんでもないどんでん返しもあり得る。鬼才の手腕に期待！

登場人物たちのキャラが立っておりそれぞれの個性がキラキラと煌めき独特の存在感を放つ。
関西で生まれ育った者としては小さな吹き出しの会話や訛り全てが懐かしく、時代背景が自分と重なるのもあり感情移入がハンパなかったです。
だらし無さであったり育児放棄であったり身勝手な親の都合で施設に預けられている子供達の無邪気さと寂しさのコントラストが自然な形で表現されており、何気ない優しさを感じた時の相手を見つめる表情に心を打たれる。この絶妙さにしばらく凝視せずにはいられない。
色々と考えさせられるし何より優しい気持ちになれる「イイッ！」漫画に出逢えたな、というのが率直な感想です。超お勧めです！

一見するとヒロインの協調性が無いとも思える言動は「悪」とみなされがちかもしれないがそう見えるのは日本という島国が人と違った言動を良しとしない教育やそもそもの国民性によるものであり、その他大勢の中で浮いた存在にならない為に自分の心に嘘をついてでも他人と合わせてしまうという風潮が強く影響している様に思う。
しかしながらこの思考や言動は自分で自分の首を絞める行為でありその歪みはやがて苦しみを作る事に直結する。
こういう思考を正しくは「偽我（ぎが）」というのだが、多くの人達が当然の常識だと思い込んでいる言動が実は大いなる勘違いであり間違いなのだが、そんな中において実は一番「まとも」な感覚の持ち主であるヒロイン仲村さんの葛藤や生き辛さが思春期という難しい年頃と共に繊細に描かれており、とても奥の深い内容となっている。
文句なしの名作だと思います。お薦めです。

4巻まで読んでみたが、最初こそ変態チックなフェチ感があり魅力的なヒロインとの兼ね合いに興味が沸いたが、急激につまらなくなったネ。
そもそも根暗でジメジメとした主人公に何の魅力も見出せず、こんな奴がまずモテる筈ないもの。
代弁、代役として作者自身を主人公とする漫画が割と少なくないが、この漫画もそうなのかな。
だとしたらモテない男のしがない願望をだらだら見せられてるだけでこの先の購入はまずない。
少々厳しい意見を書いたが、期待の裏返しと捉えて頂きたい。今後の巻き返しに期待します。

こんな脚本どうやって考えるんだろ。
相変わらず描く女性たちは皆、魅力的だし、内容はパワフルだしとにかく流石だな、と。
平本先生の天才っぷりに改めて感動。
4巻まで一気読みしちゃいました。オススメです！

一見ほのぼのとした表紙絵とは裏腹に、終始ハラハラ予想を上回る展開に引きつけられる本格的なサスペンス物です。

タイムスリップして見えてくる若い頃のお父さんやお母さんの人柄の良さが、理不尽な事件に巻き込まれたモノ悲しさや物語の背景にある残忍さをより浮立たせ、読み終えた後「フィクションで良かった…」とホッとさせられます。

物語も終盤に差し掛かっている感じですが、「家族とは何かな？」「信じるとは何かな？」を突き付けられてる気がし、完結まで読まずにはいられない素晴らしい作品だと思います。
次が待ち遠しい！おススメです！

時代背景も含めて難しい題材を漫画化するにあたり膨大な量の資料に目を通された事でしょうし、それを通じて「正法」も勉強なされたのかな、と率直に感じました。

とはいえ悟られた方であった最澄さん、空海さんが滝行や偶像崇拝を重んじる筈もないので、所々正しくないかな？と思われる表現が見受けられた点は、末法の世（現代）の間違った価値観と符合しており残念ではありましたが…３巻目以降も読んでみようと思います。

何はともあれ、悟りびとであられた方々の人生を題材として描かれた事は賞賛に値すると思います。
特に最澄さんの漫画なんて珍しいですしね。
最新刊まで読んでまた感想を書いてみたいと思います。