ねーさんさん
(公開日:2018/05/07)
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※ネタバレあり
【
心象や行動を暗喩する絵が幻想的で美しい
】
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同級生から悪意も罪悪感も無く放たれる無知や偏見の棘。勘違いの善意で上塗りされる毒。
普段は屈託ない同級生と接するたび「いい奴」と感謝する。でも棘は抜けない。異性愛者でない者同士にもこの棘は存在する。
個人的に「棘を無くすべきか否か」をテーマに読みました。
登場人物は良い意味で立場が定まらず、敵味方の分類に誰も属していません。主人公寄りの人間も主人公へ件の棘を刺し、主人公も同じ棘を返します。そこに性指向による特別な事情はなく、ただ互いにラベルを貼りたがる不毛な意識の衝突です。
「決まった名前があってそこ行けば仲間が居るならそれもいいよね。それで安心できるならねえ…」という台詞で、自他にラベルを貼りたがる人間の習性に疑問を投じている気がしました。ラベルの選択も貼るも貼らないも個々の自由にしていいと。
しかしラベルを貼らなくても棘は無くならないような、無くす事も正義で無いような…4巻を待ちます。
AMさん
(公開日:2018/03/12)
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※ネタバレあり
【
わからなくてもいい
】
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面白かったです。作品の中で描かれた人と人との関わり方、やりとりには共感するところが多くありました。相手を傷付けたり、逆に傷付けられたりするたすくや登場人物たちを見て、本当に人間関係って思うようにはいかないな…としみじみ思いました。酷い言葉に傷付けられたたすくも、美空さんに対して(痴漢に狙われたのは)可愛いからだ、などと言ってしまう。善意だからといって正しいとも相手を傷付けないとも限らない、当たり前のようですが改めて考えさせられました。
とにかく、一時は死を考えたたすくが談話室で皆と出会い、沢山考えて、次第に自分を認められるようになった事は、本当に良かったです。
「互いをわかり合えなくても、わかり合えないまま生きていける世の中がいい。」私は3巻ラストのこの言葉が何より心に残りました。わからない相手を無理にわかろうとしたり、排除しようとしたりしない、色んな人が守られる社会が良いなと思います。
hhhさん
(公開日:2017/12/04)
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【
LGBTの人達が社会…
】
LGBTの人達が社会的に何に傷付いて何に壁を感じて何に心を閉ざすのか、それでどう生きるのかというテーマだと思うのですがそれって正しい答えがないですよね。
はっきり言って、同じ経験者しかストーリーも登場キャラクターの言動も理解も共感もない、よく分からない内容だと思います。
傷つきたくない前提で動くくせに喧嘩売ってくる登場キャラの弱々しい部分に腹たつし、悩みがどういう悩みなのかはっきりしないまま、他者に不満をぶつけて対立していく
答えがないことに面倒くさ過ぎる。
関わりたくない。意味が分からない。
はっきりさせたいのに出来ない。
多分これが原因で差別と偏見があるんだろうなと思います。
なんだかなぁさん
(公開日:2017/04/12)
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【
難しいよね
】
ここのコメント記入欄にも「男」と「女」しかないんだよね、
男でもない女でもない性は認識されないのか…それとも不必要なのか?
心が女で体が男、または、心が男で体が女
好きな方を選べばいいと思う、
心の性を入れてもいいし、生まれ持った性を入れてもいいと思う
女のまま女が好き、男のまま男が好きなひとも
そのまま選べばいい
でもさ、どっちか解らない人は?
男か女じゃなきゃいけないの?