「彼女は、ぼくの女神だ」蝶よ花よと育ててくれた両親が多額の借金を背負い海外に働きに出てしまった愛奈は、家族が一緒に暮らせる日まで恋も贅沢もしないと誓い、会社の地下室で地味に働いていた。日々のうるおいは上階フロアにいるイケメンエリートの東條を眺めることだけ。だが、彼は愛奈に好かれるためにずっと努力をし続けていて…!?

「ずっと君を探してた」家が没落する前に婚約していた美形ハーフのルアンと10年ぶりに再会した愛奈。ルアンは以前と変わって質素に暮らす愛奈に援助を申し出て…。一方、デートはしたもののなかなか距離が縮まらない東條は、嵐の日に立ち往生している愛奈を見つけて!?

「君に相応しい男になりたくて今まで生きてきた」嵐の夜に泊めてくれた憧れの人から、突然の告白。そして小学生の時に出会っていた事を知らされた愛奈。その上、長いキスまでされちゃって…! 戸惑う気持ちと共に、高まる気持ちを抑えられなくて!?

「婚約者なら一緒に住んでも構わないだろう?」自らに課した恋愛禁止に反して東條にときめいてしまっている自分に、罪悪感を感じてしまっている愛奈。その上、その大元になっている両親から、ルアンとの婚約が解消されていないことを知らされる。整理できない自分の気持ちと板挟みになってしまって…

「このままじゃ、一生眺めてるだけで終わるぞ」ルアンとの同居話を、心に迷いがあるままに東條に打ち明けた愛奈。でも、彼からの反応はとても理性的で…。一方の東條も愛奈を“女神”として尊重するあまり、自分の気持ちをぶつけられずにいた。両想いなのにすれ違う、ふたりの気持ちはどこへ向かうのか――?

「決めたことがあります…聞いてくれますか?」東條からまっすぐに告白され、動かされた愛奈の心。その気持ちを伝えようとした時に、両親が3年ぶりに帰国したことを知る。思わず東條を連れて向かう愛奈だが、元婚約者のルアンも両親と一緒にいることがわかり…予期せぬオールスターで、事態はどう変わる!?

「うちに来てもいいのに。ずっと…でも構わない」両親の借金返済の心配がなくなり、晴れて自由の身となった愛奈。正式にお付き合いをスタートした東條と甘くゆったりとした時間を過ごしすべてが純風満帆…と思いきや、同じ職場ならではの心配事が発生! 更に東條から同棲を提案されて…?

「この不安な気持ちは…自分のことを改めて考えたことなかったから?」今まで両親のために生きて来た愛奈が初めて向き合う自分の人生。周りから置いて行かれたように感じる愛奈を、同じ会社にいながら見守り支える彼氏の東條が誘い…?

お付き合いスタート後、初めて同じベッドを共にして朝を迎えたふたり。あられもない姿を晒して「女神」のイメージから遠ざかってしまったのでは、と心配する愛奈に、東條は…?自分を置き去りにしてきたシンデレラと、一途なおじいちゃん系男子のオトナのピュアラブストーリー、感動のクライマックス!