魔術棟爆破事件の犯人捜しは、なかなか進展をみせず、国王の様子もどこかおかしいものとなっていた。その一方で、学園行きが迫り、独占欲が強まったエルクから指輪をもらい幸せいっぱいのリリア。孤児たちを屋敷に集めて、魔力操作の訓練を続けていたのだが……。

ついに学園に教師として通うことになったリリア。学園に通う時には、お揃いの指輪をつけたエルクに抱きかかえられて、恥ずかしながらも幸せいっぱいだった。しかしルクセル王立学園では教師も生徒も曲者ぞろい。なにやら事件が起こりそうな雰囲気が漂うのだが……。

教師も生徒も曲者ぞろいの学園に通うことになったリリア。エルクたちと一緒に学園を見て回っていると、授業を行う講堂で、新たな魔道具のイメージがわいてきてしまう。スイッチが入ってしまったリリアは、さっそく魔道具の製作に取り掛かるのだが……。

学園での初授業を控えて大忙しのリリア。慣れない手作業に苦戦するも、同僚との共同作業に今まで感じたことのない感動を覚える。そして、ついに初めての授業に向かうリリアだが、その途中で第2王子のレナードと謎の少女を目撃する。リリアは、その少女の周りに黒いもやのような魔力を見つけ、不審に思うのだが……。

学園でのリリアの授業は大成功で生徒たちの評判も上々だった。しかし、その裏で学園長や謎の人物による陰謀が進行していた。 濃くなっていく謎の黒いもやのような魔力のせいで、学園の生徒たちの挙動も次第におかしくなりはじめる。心の中がざわつくような魔力に次第に警戒を強めるリリアだが…!?

魔術棟の爆破や慣れない人間との関わりで疲れた心を癒やす、エルク様との甘い時間を過ごしていたリリア。その一方で学園で起こっている異変の原因を探っていたアイザックは魔術棟の爆破の影にある重大な事実に気づく―――!?

エルクの励ましによって調子を取り戻したリリアは、トーマの助言もあって学園を覆う黒いもやの出どころを突き止める。解決のため動くリリアの前に現れたのは見覚えのある少女と、様子のおかしいレナード…!?　拡大していく被害にリリアとエルクは……。

レナードが倒れた原因が黒い魔力にあると突き止めたリリアたち。リュートの黒い魔法には人を洗脳する力があると確信したトーマは、おとぎ話の『魔女の呪い』のようだと話す。魔力無効も効かず焦りが広がる中、早急に対処しようとするリリアたちだったが、その影ではまた一人新たな犠牲者が……？

学園の陰謀に隠されていた秘密を解き明かすべくアイザック一行が向かったのは、5年前にリリア・キャロル論文強奪未遂事件で逮捕されたダッセル元子爵のもと。意外な人物が語る事件の裏側。驚愕の秘密が明らかになる――!?