およつ御寮人さん のまんがレポ《新着順》

身体と心の入れ替わりっていう定番の設定で、どう話を進めるかですが、人物の描き方が本当に上手ですね。
社会問題を盛り込みつつ、生活感もきちんと描写されています。
ほんのりとセクシャルな場面もありますが、ポルノっぽさがないので安心して読めます。

誰か生協とか教えてあげればよかったのになぁと思います。少し高いですけどね。

切ないような、物悲しいような、夢と現実を描いたお話です。
ラストのシーンは作者さん独特の辛辣な描写ですね。

この作者さんの作品は割とエグい内容が多いので、生活感のある作品は意外でした。
日常のさりげない「違和感」「モヤモヤ」を丁寧に描いている印象です。
リアリティがあるぶん刺さりすぎて読んでて辛い人もいるかもしれません。
夫にしろ、姑にしろ、悪意はないんだろうなぁって思います。単純に見てきた風景が違う。だから見えないし、見ようという意識すらない。
ゆむいさんの「夫の扶養から抜け出したい」とも重なる部分あるんですけど、モデルとなったゆむいさんの夫さんも多分世間では「イクメン」の部類だと思います。多分この作品の夫よりははるかにマシです。
男性たちは、多分「自分にはわからないことがある」を自覚するのが一番最初にすべきことじゃないかって思います。

主人公夫妻の周囲のキャラクター(DV元カレや根性悪い友人)が不要って意見も多いですが、似たような人はわたし自身の観測範囲にもいますし、発達障がいがある人たちの周囲にも悪意ある人や問題ある人がいるのは当たり前だと思います。
むしろ現実の方がえぐくて、宗教やらスピリチュアル、自己啓発セミナーの類いが困ってる人の周囲に寄ってくる。
物語としてどこに落とし所を見つけられるかは難しいでしょうが、個人的には思いっきり後味悪い結末にしてほしい。きれいごとなんて何の役にも立たない。

ツッコミどころや小難しい論評は抜きに読むべき作品だと思います。
子ども時代にセーラームーンが好きだった人は絶対に楽しく読めるはず！

嫁姑モノかと思いきや、一大スペクタクルロマン！
みみっちい日常から壮大な戦記モノになっているのはお見事です。
メチャクチャな展開のようで、細部にリアリティを持たせているのはさすがだと思います。

何かにつけ過剰なのがお約束のレディコミですが、永矢洋子さんは究極だと思います。笑
「こんな人本当にいるわけないじゃん‥‥」とか思う人には向かないかもしれません。
昼ドラなんかが好きな人にはうってつけです。
それでいて、ホロリとくる話もありますし、なかなかの「買い」だと思います。

レディコミ特有の自分勝手で非常識な人たち。
まあデフォルメされてるんでしょうけど、話半分に読むぶんにはおもしろいです。

まあこういう人、そこらへんにいるよなーと思う話がほとんどです。
身近にいるちょっと困った人。

「共依存」なんて言葉がそれほど一般的ではなかった時代の漫画です。
今でもいますよね。どうしようもないと思いつつ、別れることが出来ないカップルとか夫婦とか。

トラブルメーカー、サイコパス、非常識な人、必ず身近に一人は出くわしたことあると思います。
レディコミ特有の過剰さはありますが、対人トラブルでは本当に身も心もすり減りますからね。

どの話も「身近にいる困った人」を題材にしていますが、内面や背景にあるものまできちんと描けているのはこの作者さんの特徴ですね。
それでいてレディコミ特有の大げさでやり過ぎな表現もあって楽しめます。

どのストーリーも破滅っていうレベルじゃないので、期待して読んだら不満かもしれません。それなりにおもしろい話もありますが。

どんな悪いことでも、お墨付きを得てしまったら許されてしまう。みんなでやるから怖くない。
そういう集団心理がとても恐ろしいと思いました。

スマホやSNSなどツールは変われど、いじめやスクールカースト等、子どもたちを取り巻く環境はあまり変わらないのかもしれません。
世代によって、それがポケベルだったり、ケータイだったり、プロフィールサイトや掲示板だったり、20代～40代の人が読んでも共感できる部分はたくさんあると思います。