生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第11話。元派遣ＯＬの森内は、遺品整理業社ヒューマンズで働き出し、数ヶ月が経っていた。ある自殺現場のクレームに対応していると、金縛りにあうと同僚が訴えてきた。そういえば、壮絶な自殺現場のあとに、住む人はいるのだろうか…いないと大家がかわいそうだが…。そう、人は息抜きをしないと、知らぬうちに心と身体の疲労をためていて、金縛りにあってしまう…。そして、苦しみから逃れたくて、それ以上の決断をしてしまう…。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第1２話。今回の依頼は、妹さんによる、15年前に亡くなった兄の遺品整理。小学生だった兄。一日一日少しずつ、やっと悲しみを終わらせ、新しい命と向かい合うために母親が、思い立った…。一部屋分を少しずつ作業していくヒューマンズの社員たち。いま、母の中でようやく芽吹いた、尊い命のセレモニーがはじまる…。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第１３話。依頼のキャンセル…。それは数年前にもされた同一人物。老人ホームにいる母。その娘と母の妹にあたる叔母が依頼人だ。まだ母親は健在だが、入院中。場所は実家とホーム…の二箇所。もめる娘と叔母…以前も同じことでキャンセルしたらしい…。お互い、母・姉のことを考えての行動にヒューマンズの社員たちは、それぞれうれしく思うーーー。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第１４話。自殺現場の特掃依頼。依頼者は元夫。生命保険の受け取り人にもなっている。壮絶な自殺現場におののく依頼人と冷静なヒューマンズ社長。早く見積もりを出して帰りたい…そんな依頼人は生命保険の金額を見ると、ニヤリとして帰っていった。女性が自殺した理由は数あれど…遺品にあった子どもの位牌等、元夫の子どもでもあるのではないかと…怒りさえ沸く森内だった。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第１５話。今回の依頼は、ゴミ屋敷…。閑静な住宅街に突如現われるゴミ屋敷は、テレビで放映される。近所の通報で市役所が動き…住人は老婆…だった。たずねると、いやおうなしに水をかけられ、追い出された…近所の話ではその昔、その家は子どもの集まる文具店。住人の子供が亡くなってからは…静かになり、住人の悲しみの大きさのようだったーーー。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第16話。今回の依頼は、店主が倒れ廃業になった理髪店。ところが見積もりに行くと、店主から怒鳴られキャンセルに…。依頼人はその息子だった。存命の店主はもう仕事もできない身体だが、店のものを処分することを拒否。そして、再び依頼が…くる。息子の出迎えに、店主亡くなってしまったのか…と思う森内だったが…。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第17話。今回の依頼は、ビルメンテナンス会社から特掃の依頼。社長以外は出払っており、人手が足りず、休みだった林まい子を呼び出す森内。林は、その頃自分の命と…自殺に駆られる自分と闘っていた。ビルから飛び降りたらしい現場は、林が思ったよりも壮絶だった…。そして、作業をしながらまた、自分は生きていると感じるのだった。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第１8話。家の中から異臭がする…。事件や事故かわからぬ依頼に、駆けつけた森内と大月は、家に入って同じく異臭を感じる。床下を調べる大月が何かを発見した。そこには動物の死骸が…。家族は海外赴任から戻ったばかり、わけもわからぬまま話を聞くが、その動物がしていた首輪を見ると…。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第１9話。ある孤独死の現場の作業中。壮絶な遺品争い…。故人の遺体痕の前でも作業中でもかまわない遺族たち。ウジやハエがいる中でも着物やカバンを取り合い、罵り合う…。その次の日もまた、孤独死の現場に向かう、森内と大月…。そこは古びた一軒のアパートだったがーーー。

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第20話。自殺現場の作業のあと、その階下の住人宅の清掃に入る、林と大月。不動産屋からの連絡後30分以上待たされ、やってきた女性は態度も横柄で…。部屋に入ると、玄関の天井部分から染み出た体液と下に落ちているウジムシ…。とても立腹していた住人は不動産屋を怒鳴りつけるが、奥の部屋を見るとーーー。