「わくわくしてたんだ、どんな子かなって」薬師見習いとして登城したアイラを待っていたのは、薬師長・トキと、若手の男薬師・フィス。薬草園に大興奮して乱れたアイラの髪にフィスが手を伸ばすと、突然クロが現れて…！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「やっぱり…熱があります」様子のおかしいクロを心配したアイラは、クロのおでこで熱を測る。思いがけない接触にクロはたじたじに。薬師としてはりきるアイラの姿がうれしくもあり、心配でもあるクロだけど…？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「クロさんは神様じゃありません」魔力がなくなる病気『燭』である男から、いきなり攻撃を受けるアイラ。「お前がクロ様をたぶらかした、クロ様が自分を救わないのはおかしい」と騒ぐ男に、アイラは――。　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「…大丈夫だ、必要ない」数日家を空けると言うクロを心配し、解熱薬を渡すアイラ。しかし解熱薬がフィスが作ったものだとわかると、クロはアイラを冷たく突き放してしまう。戸惑うアイラと悩むクロ、ふたりのすれ違いは加速して…。稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「聞け、人に干渉しろ」クロに拒まれ、落ち込むアイラの前に現れたのは、第二医務室の医長・ヴィクト。アイラの知識を褒めるも、アイラが患者の希望のままに薬を処方しようとすると、ヴィクトは声を荒げ――？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「クロ様とアイラさんって恋人なの？」ヴィクト医長のアドバイスを受け、薬師として患者との対話を試みるアイラ。クロとも、もっといろんなことを話せるようになりたい…そんなアイラとクロの関係を、同僚のフィスから疑われて！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「だから、あいつはなんなんだと聞いてる」タダンの秘匿の知識を持っていたアイラの出自を疑うヴィクト医長。アイラがタダンの王族なのでは――話を聞いたオルドがアイラに探りを入れると、アイラはタダンでの暮らしを思い返し…。稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「ここにいるためには、誰かの役に立たないと…」孤独だった過去を思い出したアイラは、クロに会えない寂しさも募り、休まず働き自分を追い込んでしまう。そんななか、以前アイラが担当した患者が、またアイラを訪ねてやってきて…！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「…たった数日なのに、なんだか久しぶりな気がするな」クロが帰ってきたと聞き、思わず駆け出すアイラ。一方クロは、以前アイラの薬を拒んだことを気にして再会を不安に思う。そんなクロに、アイラは優しく笑いかけ――。稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「その…どこか行きたいところとかないのか」久しぶりに再会し、一緒に晩ご飯を食べるクロとアイラ。アイラの柔らかい表情にドギマギしながらも、薬を拒んでしまったお詫びにと、クロはアイラを誘い出し…！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。