まだ若く人を疑うことを知らない世間知らずな靖子は、小さな建設会社を営む子連れの男と結婚した。しかしいざ結婚生活が始まってみると、男は傲慢でモラハラな夫だった。そして靖子は、義理の息子・敦と越えてはならない一世を越えてしまう。やがて離婚した靖子は実家には戻らずささやかな独り暮らしを始める。それは週末に訪ねてくる息子との逢瀬のためだった。若い敦は尽きることなく幾度も母のカラダを求め、靖子もまた何度も昇りつめオンナの歓びに浸った。しかし、そんな幸せは長く続かなかった。血が繋がってはいないとはいえ、母と息子が愛し合い、互いの性の快楽を求めあう禁断の関係…、やがて訪れる破局…。母・靖子と息子・敦、楽園から堕ちた二人の甘くて切ない、官能と苦悩のさすらいの物語が始まる。

息子との甘く激しい一夜を過ごした翌朝、靖子のもとに別れた夫が突然訪ねてきた。敦は大学進学にあたって留学を望んでいたが、父親はそれが気に食わない。「敦いるだろ？ 出せ」 相変らず暴君のように振舞う父親のことを敦も憎んでいた。ＳＥＸだってそうだった…。独りよがりでヘタクソなくせに。しかし靖子は傲慢で暴力的な夫を別れた今も恐れていた。夫はドアチェーンをハズせと命じるのだった。

ドアチェーンをハズした途端、ずかずかと靖子の部屋に上がり込んできた夫は、目ざとく二人の情事の形跡を見つけてしまう。「靖子、敦と寝たな」いきなり靖子の頬を打つと、息子の目の前で彼女を犯し始めた。そこは夜通し母と息子が愛し合った、靖子の愛の巣でもあったのに…。愛の園は一瞬にして修羅場と化した。そして驚愕の結末を迎えることに…。

懲役１０年。元夫殺害の裁判が結審した。収監された靖子の刑務所での生活が始まった。１０年は短いくらいだと、靖子は自らに言いきかせる。敦のためには自分はいなくなった方がいいのだととも…。しかし、靖子のカラダは敦との交合を忘れられないでいた。刑務所での作業中、敦とのことを思い出し、ヴァギナが疼き、膣に愛液が溢れ、下腹部がキュンとする。そんな靖子をはじめ、様々な人生と罪を背負った女たちの刑務所での生活が始まった。

靖子は敦が留学を終えて帰国したと親友の弁護士から報告を受ける。敦のことを思い出し自慰に耽る靖子。その一方で元夫を殺めたその血塗られた自分を責めてもいた。敦は自分のことなど忘れて自由に生きるべきだと。敦の面会は一切断ってきたし、彼から送られた手紙はすべて突き返していた。一方、同房で仲良くなったナオミに両親が面会にやってきた。

同房で仲良くなったアキにハメられて、ナオミの両親は数百万円を騙し取られた。荒れるナオミは同房のサチとケンカになり、二人はそれぞれ懲罰房へ。雑居房でひとりとなった靖子は、戻ってきたナオミから愛撫を受ける。久しぶりに他者の指で秘部を弄られ、靖子は快楽に昇りつめた。ナオミの愛撫で靖子の膣は敦の熱い猛りを思い出していた。やがて同室の仲間たちが次々と出所して行って、靖子も刑期の１０年より少し早く刑務所を出ることになる。果たして靖子は敦と再会できるのか！？

出所した靖子はスーパーでパートをしながら細々と暮らしていた。そしてもう一つの仕事が、刑務所で仲良くなったナオミの会社が企画したアダルトグッズのモニターだった。４０代になった靖子の熟れたカラダをアダルトグッズは慰めてくれる。根が生真面目な靖子は快感を楽しみながらも丁寧なレビューを書くので、ユーザー評価も高く、ナオミの仕事も順調に進んでいた。そこで海外向けに輸出することになって、貿易アドバイザーに相談することになるのだが…。

意外な展開で再会した靖子と敦。しかし敦は靖子に気づいていない素振りを。なぜ？　元夫を殺し、その息子との関係を忘れようとする母・靖子と、母のことが忘れられない息子・敦。持ち前の容姿から敦は同世代の女性からモテた。留学から戻った彼は何人かの女性と付き合うのだが、その女性とも長続きしない。その理由は敦の心がここにあらずと相手の女性が感じてしまうからだった。そう、彼はずっと母のことを思っていた。しかしそんな敦の前にある女性が現れたのだった。

顔も声も性格も違うのに、背丈や体つきが似ている、どこか母・靖子の面影を宿す三枝美緒。積極的な美緒の誘いを受けて、敦は美緒と付き合い始めた。子供のころから幾度となく母と交わった敦のＳＥＸに美緒は何度もイカされ、敦も母との交わりを思い出しながら美緒を抱いた。明るい性格の美緒のことをかわいいと感じながらも、どうしても母・靖子のことが頭から離れない。敦は母の出所を待ちわびて靖子の弁護士・千代田加奈に連絡をとるのだが…。

敦とは適度な距離感で付き合い始めた美穂だったが、どんどんか心が魅かれていった。一方でどこか翳のある敦に、誰か思いを寄せる女性がいるのではないかと不安になってもいた。心も体も敦のことを好きになってしまった美穂。しかし、身長や体つきが母に似ている美穂に惹かれた敦は、似ているがゆえに母を思い出していた。男を想う女と母を想う男、そして靖子の運命は！？　エロスの糸が縺れていく。