その「一粒」「一滴」には熱い魂が宿っている!大手コンサルティング会社のバリキャリから一転、地元の秋田で個人コンサルを始めるも上手く行かない主人公・紅(べに)は、祖父のツテで今にも潰れそうな酒蔵の再建をすることになる。初めは日本酒に興味なんて無く、しかも酒蔵の杜氏である元同級生・コウジは経営の「け」の字も知らないようなポンコツぶり!こんなのなんの勝算もない…。そう思っていた紅だが、酒造りに向き合っていく中でだんだんとやる気に火が付き―。ついに、コウジの長年の「夢」である、とある製造困難な日本酒づくりに挑む決意を固めて再建に乗り出していく…!

コウジと蔵人たちから、山田酒造の問題点をヒアリングする紅。あまりにもお粗末な現状にげんなり…する暇はなく、自らの足で営業に。そこで出会ったのはいけ好かないライバル…そして見出した起死回生の一手とは!?

山田酒造のコンサルタントとして、必要なのはまず結果!個人的なツテも使って、いよいよ始動する紅の計画。思いがけない赤字改善策に、蔵人たちは感嘆の声をあげる。しかし、コウジだけは一人浮かない顔をしていて…。

酒造りとはどんなものなのか…紅に語るコウジ。その想いに触れ、紅はコンサルタントとして、自分の「本当にやるべきこと」と向き合っていく。山田酒造は今、何をすべきか。ついに、全員の想いが一つになり始め…―!

チヨの紹介で出会った米農家の田所は、一見すると奇妙な男。果たして山田酒造の目指す「紅麹の赤い日本酒」造りに協力してくれるのか!? キーとなるのは、コウジが紅にも内緒で胸に秘めている、ある動機で―…?

一難去ってまた一難!人手不足のため、コンサル担当の紅も蔵人たちと共に酒を仕込む日々。体力的には辛いけれど、実は紅の心は充実してきていて…。反面、いつも元気なコウジの様子が何かおかしい。一体どうして…?

季節は流れ、冬。山田酒造では仕込みの真っ盛りを迎えていた。ともに汗水を垂らして酒造りをしながら、蔵人たちにも馴染んできた様子の紅。それなのに、ある不用意な一言によって場を凍らせてしまうことに…!?

「赤い日本酒」造りもついに仕上げ段階までこぎ着けた!しかし「搾り」という大事な工程で大問題が発生、山田酒造は再びピンチに直面する。意見を出し合うも、蔵人同士の亀裂は、もはや修復不可能と思われるほどで…

チームの要である二人を仲直りさせるため、とあるゲームを行う一同。この作戦は吉と出るか凶と出るか。そして、仲直りが成功したとしても酒造り自体の課題は未解決のまま残っている。起死回生の一手はあるのか…!?

なんやかんやありながらも一致団結の山田酒造。そこに探りを入れるのは、ライバルである姫神醸造の美山だった!あの手この手で情報を奪おうとする美山と、秘密を守りたい紅たち蔵人の攻防戦は果たしてどうなる!?