「俺らの人生返してもらうだけだ」詐欺グループで稼ぎまくる久留里と利輝。久留里は同時に女達を借金漬けにして稼がせていた。その女の一人・ゆきと愛人契約を結んだ久留里は自宅に彼女を連れ込んでいた。久留里の所に転がり込んでいた利輝はゆきの面倒も見るうちに魅かれてしまう……。

「利用できるものはなんでも使う」久留里の詐欺グループに加わった利輝は、ヤクザが絡んだ仕事を受けることに。久留里はいざとなったら利輝を使い捨てにするつもりだった。一方「食う側にまわりたい」という思いを持つ利輝にはもう一つ密かな野望があった……。

「私、死にたくない!」虐待する_親から家出同然で逃げたゆきは、スカウトマンだった半グレ・久留里に救われたと思っていたが、それは借金地獄の始まりだった。夜の仕事を紹介されるが借金は雪だるま式に増え、さらに久留里の愛人になることに…。「私、飼い殺されるの!?」

「俺は自分の帝国を作る!」ヤクザからの仕事はぼろ儲けだった。しかしその金の一部は強奪され久留里と利輝はそれを償うハメになってしまう。仕返しを企む久留里だったが、愛人のゆきが消えていた……。そのゆきは、密かに利輝の家に潜んでいたのだった……。

「生き方に表も裏もあるかクソが…!!」ゆきと一夜を共にした利輝。利輝はヤクザの父を目の敵にした半グレ達に家を放火され、母親を半殺しされたという過去があった…。利輝はヤクザ組織から半グレに潜り込んでその全容を探るという役目を与えられていたのだった……。

「もう一人じゃない……」利輝に匿われていたゆきは。 密かにヤクザの手引きで半グレ達に潜り込んだ利_輝は久留里をハメようとしていた……。一方、利_輝とヤクザの関係を知った久留里は利輝のマンションの部屋を襲い、匿われていたゆきを奪っていった……。

「もっとむしり取ってやる!」親からの虐待、学校でのイジメ…子供の頃から窃盗を重ね一人で生きてきた久留里。窃盗で半グレの一味に捕まるが、見込まれてスカウトマンの転身し、さらに特殊詐欺で大金を得る…。久留里を待ち受けたのは復讐と裏切りだった……。

「カネの切れ目は命の切れ目」ゆきは事前に警察に久留里の犯罪を告発していた…。警察に追い込まれる前に久留里は逃げる。「金さえ持っていればどうにかなる!」大金を持ったまま逃げる久留里は途中、車に轢かれてしまう……。一方ゆきは利輝の手引きで海外へ逃げる……。

「アイツさえ居なければ…!」利輝を逆恨みする久留里。逃亡先からゆきと共に故郷に戻った利輝は母親と再会するが、そこに久留里が襲ってきた。数年前利輝の家に放火し母親を半殺しにしたのは久留里とその仲間の仕業だった…。ゆきを人質に高笑いする久留里だったが……。