永きに亘り争いを繰り返してきた七つの帝国。天帝国の女帝・アルスメリアは戦乱を憂い、七つの帝国の境に『不戦結界』を張った。自らの命と引き換えに。アルスメリアは世界の行く末を見届けるべく、『転生の儀』によって肉体を捨てる。天帝の護衛・ヴァンスもまた、主君に続いた――。それから千年。ロイドという名で転生したかつての護衛は伯爵家に引き取られ、若き慈母・ミューリアと可憐な妹のカノンとともに、幸せな日々を過ごしていた。だが、アルスメリアの魂魄の行方は杳として知れない。主君を探し出し、今度こそ守り抜くため、妹と共に世界魔法学園の入学試験に臨むロイド。そこで出会った、各帝国の皇女たる7人の美少女たち。この中に、探し人はいるのか!?最高にかっこよくて、最高に楽しい異世界ファンタジー登場!!

転生の儀に臨み未来へ消えた天帝・アルスメリア。千年後の世界で彼女を捜すロイドは、アルスメリアの魂が六つに分かれたことを突き止める。それから八年。大陸中から生徒の集まる魔法学園入学を目指すロイドは、妹のカノンと、森で出会った”猫の王”ティートとともに旅立つ。そこで出会う各国の貴族、そして強大な力を持つ皇姫たち。アルスメリアに繋がる手がかりは得られるか!?続々と登場するヒロイン！ そして強敵!!物語が加速する異世界ファンタジー第二巻!!

圧倒的な成績でカノンとともに”特別科”への配属を許されたロイド。各国皇姫のパワーバランスを憂慮した学園は、ロイドを含めた上位層の成績を秘匿し、全員を一位とした。だがそのことで皇姫達に動揺と疑念が走る。真の一位が誰かを察した魔皇姫・アウレリスは、ロイドに自らの誇りを懸けた決闘を申し込む!!美しくも哀しき死闘——。ロイドの捜し人は、彼女なのか!?二人の覚悟が交差する！ 異世界ファンタジー第三巻!!

アウレリウスとの激闘の末にロイドが放つ切り札は、千年前に主君を護れなかった哀しき魔法、結界術『絶色（ぜしき）』。古の天帝国護衛・ヴァンスを研究していた研究所所長・ユユカは、戦いを陰から見守り、ロイドに強い興味を持つ――。戦いの後、クラス委員になってしまったロイドは、カノンと共に人皇姫・スセリに誘われ、鬼皇姫・ヒオリの見舞いへ行くことに。会談の後に迎えた入学式典の日、最後の皇姫が抱える秘密は、最悪の形でロイドの前に立ちはだかる――!!

鬼皇姫・ヒオリは、その身に鬼神・氷雪夜叉を宿していた。研究所所長・ユユカの介入により、鬼神に飲み込まれてしまうヒオリ。ロイドはヒオリの護衛・ニオウと、人皇姫・スセリの想いを背負い、ヒオリを救い出そうと奮闘する。ヒオリの哀しき運命に、ロイドは光を当てることができるのか!?そして、学園の陰で蠢くユユカの陰謀――。ロイド・ヒオリ・スセリの抱く、想いと秘密が交錯し、誰も知らない展開へと物語は加速する!!

春の魔術祭も佳境。人皇姫・スセリとの一騎打ちの最中、ユユカの投げ込んだ古い槍に引き寄せられたロイド。それは千年前の、護衛騎士ヴァンスの親友・フリードの槍だった。二人きりの精神世界。昏い瞳でロイドを見つめるフリード。その黒き力に呑まれ、現世のロイドはスセリに牙を剥く!!闇の結界の中での死闘。スセリ、そしてロイド最大の窮地に光は差すのか!?いよいよロイドと皇姫達に迫るユユカの魔手。そしてさらなる黒幕の影――。大人気ファンタジー、急展開の第６巻!!

ユユカはこれまでのロイドと皇姫たちの関わりを通じて、ロイドが伝説の護衛騎士・ヴァンスであることを突き止めていた――。学園に現れた獣帝国皇帝は、獣皇姫・クズノハの縁談を切り出す。縁談を逃れようとするクズノハが暴走する一方で、ユユカの闇が、魔法学園最大の凶事を巻き起こす!!クズノハの決意が呼び込む、獣帝国最大の魔法!!学長・カミールの真意と、もう一人の獣皇姫・ユズリハの思い――。大人気ファンタジー、獅子が吼える第7巻!!

獣皇姫・クズノハと協力して、ユユカの反乱を鎮めたロイド。だが裏で糸引く学長・カミールは、事態を通じてクズノハが、天帝・アルスメリアの転生体の一人だと看破する。一方、妹のユズリハは何故か姉から距離を取りつつあった。それに気づいたロイドだが、彼も千年前に置き去りにした、親友の顛末を知ることになる――。すれ違う想いに向き合う時、護衛騎士が見出す新たな絆！大人気ファンタジー、龍が翔ける第8巻!!

竜皇姫・リューネイアの挑戦。ロイドはこの戦いを対話と捉え、護りたい思いを技に込める。だがリューネイアは巨大な竜に姿を変え、ロイドを圧倒する!!”不戦結界”により千年の平和が続く世界で、自らの力に意義を見いだせず絶望を深めるリューネイア。”対話”の果てにロイドが発現する、新たなる結界術!!そして舞台は天帝国へ。近づくアルスメリアの声――。大人気ファンタジー、聖櫃が開く第９巻!!

天帝国にやってきた特別科の面々。ロイドは地下洞窟で”アルスメリアの遺産”を発見し、聖皇姫・エリシエルら六帝国の皇姫こそが、天帝の転生体であることにとうとう気づく。一方、学長・カミールは”不戦結界破壊”の目的を明かし、天帝国の歴史に葬られたある囚人を解き放つ――。運命と因縁が絡み合い、物語は新たな展開へ！大人気ファンタジー、追走曲鳴り響く第10巻!!