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若きホテル王アンドレアスは我が目を疑った。あの惨めなウエイトレス姿の女はまさかシエーナ!? 5年前、シエーナはうら若き令嬢、アンドレアスはホテルの従業員だった。パーティーで出会ったふたりは身分差を忘れ激しく求めあった――そこへ父親が現れ、「乱暴された」とシエーナが告発するまでは。権力者のシエーナの父により暴力を受け仕事を奪われたアンドレアスは必死の思いでホテル王にまで成り上がった。再会に怯えている彼女を今度こそ思いどおりにしてやる!
ターンは意を決してパーティー会場に潜りこんだ。目当ては世界的な出版社の社長キャズ・ブランドン。彼はターンの義妹と婚約しておきながら捨て、自殺未遂にまで追いこんだ極悪非道なプレイボーイ。許せない! ターンは必ず罪を償わせると復讐を誓う。夢中にさせて、捨てられる気持ちを思い知らせてやるわ。ディナーに誘われ、作戦は上々。しかし、いくらデートを重ねても彼は紳士的な態度を崩さない。女性の理想そのもののような彼の魅力にターンは逆に溺れて…!?
平凡な容姿、28歳でいまだバージン、自分に自信のない女――それがザーラだった。しかしバハニア国王の娘と判明した今、豪華な宮殿にプリンセス・ザーラとして迎えられ、彼女は大いに戸惑っていた。そんな娘に国王が用意したボディガードは青い瞳のアメリカ人で、シークの称号をもつレイフ。彼から欲望と賞賛に満ちた熱いまなざしで見つめられて、ザーラは心が騒ぎ、いつしかレイフに強い恋心を抱く。国王の知るところとなれば、恐ろしい結果を招くことも知らずに…。
その美しさゆえに、13歳で父親に売られたソフィー。以来、彼女は歌姫としての才能を開花させ生きてきた。ウィーン社交界では、歌姫ソフィーと言えば「見た目は淑女、ベッドのなかでは娼婦」と評判だが、実はソフィーは無垢なままだった。これまで男たちの欲望をなんとかかわしてきたのだ。でも、そんなことは誰も知らない。ソフィーが生まれて初めて恋したレオ卿も、彼女が歌姫だと知るやすぐに愛人契約をもちかけ、欲望で彼女を汚そうとしたのだから…。
幼い娘を抱えたシングルマザーのシェリーは、穏やかで善良なコリンと再婚した。ところがある日突然、夫の上司ソールに、コリンが大金を横領したと告げられる。調べてみると、彼女の貯金もひき出され、自宅は売られていた。コリンの仕業だった。何もかも失ったシェリーは、ベビーバギーをひきずりながら、気づけばソールのもとを訪れていた。彼以外にすがるあてのない惨めさに唇を噛む一方で、なぜかソールの尊大で冷酷な態度に、不思議な安心感を覚えるのだった…。
有名女優のロズは、ストーカーまがいのファンと身に覚えのないスキャンダルに頭を悩ませていた。そんな彼女を案じた家族に休養を勧められ、ロズは南国ティオマン島へ向かうことに。けれど、飛行機でも宿でもなぜか隣同士になる堅物会計士にうんざり。せっかくのリゾートなのに、なんてノリが悪いの! それなら私が彼に恋愛術をレッスンしてあげるわ。そんないたずら心を出した彼女は思いもしなかった。まさか自分が彼に惹かれる気持ちを抑えられなくなるなんて!
数多の女性たちを虜にしながら、愛だけは与えない男――。それが世界的なホテル王チェーザレ・ファルコネッリだ。家政婦のエマは、彼が快適な生活を送れるよう身の回りのことはもちろん、ときには主のベッドに居座る美女を追い払う役目までも担ってきた。でもまさか…そのベッドで私自身が目覚めることになるなんて!? 3か月後、エマは自分が妊娠していることに気づく。「いくら欲しいんだ?」それを知った彼は今までに見たことないほど冷酷な眼差しを向けてきて!?
孤児院育ちのケイトは人を愛することを恐れている。そのせいで恋愛より仕事を常に優先させてきた。そんな彼女に、ある日悲しい知らせが届く。同じ孤児院育ちの親友が亡くなり、小さな赤ちゃんが残されたというのだ。ケイトは迷わずその子をひき取ったが、仕事との両立は困難で、見かねた知人がシッターを薦めてきた。リック・エヴァンス? まさか男性だなんて。ケイトは知るよしもなかった。シッターにしてはゴージャスな彼の驚くべき正体と、その本当の目的を。
いつだって私は壁の花。私なんかに白馬の王子様は用がないの。地味で冴えない令嬢ブレーは、仕方なく出席したパーティーでひとり物思いにふけっていた。そこに、父親が男性をつれて来る。ギャビン・スペンサー。大手広告会社の稼ぎ頭で、溌剌とした男性だ。なんてハンサムなの! 息をのむほど魅力的な彼からダンスを申し込まれ、戸惑うブレー。でも素敵なギャビンと夢のような時間を過ごし、ブレーは自分の心が浮き立つのを感じていた。彼の思惑は知らぬまま…。
アメリカの大学生イザベラは、春休みを利用してローマへ遊びに来ていた。そこで道を尋ねたアントニオに一瞬で心を奪われ、出会ったその日にベッドをともにし、つきあい始めた。しかし幸せな時間は長くは続かなかった。アントニオに理由もわからず捨てられたあの日、彼の兄ジョヴァンニは、弟との仲立ちをしてやると言ってイザベラに酒を飲ませ、そして…。兄弟の確執に巻き込まれたイザベラ。不実の女という汚名を着せられた今、愛するアントニオの愛を取り戻せるのか。
ブレットは遺産相続のため、1度も会ったことのない祖父の葬儀にやって来た。だが本来、遺族が座るべき席に若い女性がいる。彼女は祖父の愛人か? 娘であるブレットの母を追い出した祖父が、一族の屋敷をホテルに改装して愛人と暮らしていたとは――! 一方ゲイラは、父のように慕っていたホテルのオーナーが亡くなり悲しみに暮れていた。その夜は嵐でブレットという客を急に泊めたが、彼に慰められるうち、熱に浮かされるように一夜をともにしてしまい…。
美人の母に似ず、夫似で不細工な娘。母親なんて家事に明け暮れてつまらないのに、娘は毎日楽しそうで、それがたまらなく憎らしい…!!娘の好きな人を誘惑!? 娘の担任とラブホテル!?女を捨てられない鬼母の末路とは?そして全てを知った時、娘は…?全3編で送る甲斐今日子アンソロジー!!※本作は「ミステリー ラ・コミック」(1998年1月号)等に掲載されていた作品を電子配信用に再編集したものです。
インテリアデザイナーのケイティーは、仕事でトスカーナに建つジョバンニ伯爵邸に滞在することになった。伯爵は数年前に妻を亡くして以来、数々の美女と浮き名を流しているというが――。でも私なんて、まったく恋愛経験がない上に使用人なのだから、関係ないわね。そう思っていたのに、パーティーでケイティーはキスをされる。それだけで夢心地になり、彼に恋してしまった彼女は気づかなかった。薄く微笑む目の前の美しい男性が、自分をまったく信じていないことに。
イザベルは夜明け前の海岸で、捨てられた赤ん坊を見つける。無我夢中で赤ん坊を拾い上げ、通りを走る車を強引に止めて救急病院へと向かわせた。赤ん坊を医師に預けたあと、改めて車を運転していた男性を見てイザベルは驚いた。彼は有名な建築家のクレイグ・イエガーだったのだ! しかも彼は厳しく妥協を許さないと評判の男。そんな彼を運転手代わりにしてしまったと焦るが、意外にもクレイグは赤ん坊への気遣いを見せる。そのやさしさに、彼女の心はざわめいて…。
世界的レーサーのジェフが、妻ルアンヌを残して事故死した…。絶望にうちひしがれるルアンヌをなぐさめる小さな手。幼いながらも聡明な長男チェイスは、実はジェフの息子ではない。ルアンヌが唯一愛した男性アレクの子なのだ。カルパティア王国の王子アレクに手ひどく捨てられた過去を持つルアンヌは、いまだ彼を愛する心を抱えながら反発する気持ちを抑えられずにいた。そんなときアレクが目の前に現れた! 息子を王位継承者としてひきとりたいというのだ!!
一族の遺産である遊園地が経営難に陥り、整備士で副園長のデイジーはスポンサーを探していた。唯一、面会を申し入れてきたのは、フィリックスと名乗る実業家。当日やって来た彼を見て、デイジーの胸は高鳴った。なんて上品で美しい男性なのかしら! デイジーが作業着姿で会ってしまったことを後悔していると、フィリックスから思いがけずディナーの誘いが…。彼みたいな人が私なんかを本気で相手にするはずないのに。もしかして、資金の代償に私をもてあそぶつもり!?
トレイシーはここ数年、パーティー好きのゴシップガールを演じてきた。本当は祖父の暴力に怯えて暮らす日々だったとは誰も信じないだろう。しかし祖父が亡くなり、彼女は会社をひき継ぐことになった。重役たちにバカにされないよう、ビジネスの成功者である古い友人ニコスに助言を求めたが、再会した彼はトレイシーに冷たかった。「遊び仲間の男たちから離れて会社経営ができるのか?」そう、彼はトレイシーをゴシップのイメージのままの軽薄な男好きと思い込んでいた!
ルイジ・ボルガルデ王子――顔も知らない彼と、国のために世継ぎを産むことが私のさだめ…。デュカス王国の王女ジョエルは自分の運命を認められず、1年間の期限つきで自由を求めてアメリカへ旅立った。1度だけでいい、甘く激しい恋がしてみたい。ジョエルは、偽名を使って歌手として働きながら、その時を待ちわびた。そして迎えた最後の夜、客席から熱い視線を向けてくる男性がいた。ジョエルの胸が高鳴る。彼に純潔を捧げたい。背徳の恋が始まろうとしていた!!
仕事ひと筋で地味な毎日を送っていたアリッサだが、新社長のケイレブには心が揺さぶられた。彼は型破りで超セクシー。でも、どんなに魅力的でも惑わされてはいけないわ。その努力を運命があざ笑うかのように、ある日ふたりは出張先でホテルの同じ部屋に宿泊するはめに。予想外の展開でふたりは唇を重ねてしまうが、それ以上には発展しなかった。ところが、会社に戻るとふたりが情事にふけっていたという噂が流れていた。アリッサの脳裏に過去の悪夢がよみがえり…!
彼女は何者なんだ?――デイヴィッドは彼の伯父の傍らにいる謎の女ソーニャに鋭い視線を向けた。若くて美しい彼女が、裕福な伯父と親しいなど、財産目当てに違いない。伯父を守るために彼女の正体を明らかにしなくては…。一方ソーニャは、友人の老富豪から彼の甥デイヴィッドを紹介され、その強烈な魅力に心惹かれた。だが、自らの宿命により故郷を追われ、素性を隠して過ごしている彼女にとって彼への気持ちは危険なものだった。今の私には恋など許されないのだから…。
クリスマス休暇で帰省するため吹雪のなかを運転していたルーシーは、これ以上先には進めないと悟り、偶然見つけた一軒家に助けを求めて駆け込んだ。寒さで息も絶え絶えなルーシーが祈る思いで呼び鈴を鳴らすと、なかから現れたのは信じられないほどハンサムな男性バナー。彼は助けを求めるルーシーにその美貌をゆがめ顔を背けたが、状況を知るとしぶしぶながらもなかに入れてくれた。孤独を身に纏った彼のうしろ姿を見つめ、ルーシーの心はひどくざわめいた――!!
最高級クラブで露出の高いドレスを着て歌うことになったイシー。所属する劇場の借金を返すためとは言え恥ずかしくて胸がはりさけそう。しかも、客のなかに初恋の人ジョヴァンニを見つける。イシーの母が家政婦をしていた公爵家の御曹子だが、純潔を捧げた翌日に手ひどくふられた冷酷な男性だ。酔っ払いにからまれる彼女を救ってくれた彼は軽蔑のまなざしでイシーを見つめ、「ストリッパーになるくらいなら僕のところに来い」と言う。苦渋の思いで屋敷を訪ねると…!?
ロンドンの大学病院で小児科医として働くエリーは、父が倒れたという知らせを受け、故郷アイルランドに帰った。彼女を出迎えたのは、実家の隣人ジェームズ。エリーは昔から彼が苦手だった。慇懃無礼で、周りを見下す態度が気に入らないし、人を挑発するようにいちいち絡んでくるのがたまらない。大嫌いなのに、なぜか無視できないエリー。いつもは冷静な私がこんなに動揺させられるなんて。もしかして彼に惹かれているの!? いいえ、だめ。私には婚約者がいるのよ!
初恋の男性で、若く美しきカリスマ実業家ジャスティスと偶然再会したデイジー。事故で記憶の一部を失っていた彼はデイジーを覚えていなかったが、これまでの時間を埋めるかのようにふたりは情熱をわかちあった。だがその直後、記憶を取り戻した彼はデイジーを激しく責めたてた。「君は誘惑してすべてを奪い去るヘビだ!!」そう冷たく言い放ち、ふたりがかつて距離を置くことになった原因をつきつけた。罪悪感にかられデイジーは逃げるように彼のもとを去るが…!?
どうしよう…! 記者のサラは途方に暮れた。記事を書くために内緒で持ち出した人気ブランドの赤いピンヒールを失くしてしまったのだ。オフィスで頭を抱えていると、思いがけない人物が現れた。一流デザイン会社の若きCEOケイレブだ。彼は例の靴を拾ったことを匂わせてから「我が社の記事を書いてほしい」とサラに切り出した。何を考えているの? 彼の条件に動揺しながらも、靴を取り戻すために取引きに応じたサラ。けれど、華やかな彼の魅力に心乱されて…!?
「君はまるで酒におぼれた、ろくでもない母にそっくりだ」サラは初めて恋に落ち、すべてを捧げたラウルから別れ際にこう告げられた。あれから5年――派遣の清掃員として働くサラは不意に開いたエレベーターの前で固まった。スーツに身を包んだラウル、その傍らには美しい女性。今や銀行の頭取として出世した彼の前に、みじめな自分を晒したくなかった。それに、彼とわたしの息子オリヴァーがいることを知られていけない。だから目の前から去ろうとしたのに…。
マチルダは村の診療所のドクター・ラヴェルに恋をした。彼は家柄も容姿も申し分のない男性。美しい婚約者までいる。とりえもなく厄介な家族を抱えた自分が相手にされるはずもない。マチルダにできるのは診療所の受付という地味な仕事を誠実にこなすことだけ。それに、望みはなくとも淡い恋は陰鬱な日々にほのかな明かりを灯してくれた。それで充分満足だった。そんな彼女をほうっておけないドクター・ラヴェルは、いつしか無垢で無欲な彼女から目が離せなくなり…!
ピッパはセレブが集まるパーティーの準備を親友に頼まれる。しかし、バイトがふたりもドタキャン。招待客である実業家キャムに助けてもらい、どうにかピンチを乗り越える。女心をそそる見本のような彼にまさか給仕をさせるなんて…。その夜、渇望できらめく彼の熱い瞳に見つめられ情熱のまま、めくるめく時を過ごす。高慢なほど冷静沈着な彼がベッドではまるで野獣のようでピッパは思わず我を忘れる。一夜だけの関係のつもりだったが予想外の妊娠が発覚し…!?
恋人を突然亡くしたリンダは、悲しみのあまり無謀なことを思いついた。子供が欲しい。できれば恋人に似た黒髪の。でなければ、この胸がはり裂けてしまう…。思いつめた彼女は兄に頼んで匿名の精子提供者を探してもらい、男児を出産した。――こうしてシングルマザーとして生きることになったリンダの前に、恋人候補が現れたのは1年半後。家事も育児も完璧にこなす兄の友人ニックだ。でも彼はリンダのことを「亡き恋人の子を産んだけなげな女性」と美化していて…?
「君の妹が助けを必要としている」敬虔な看護師のドミニクは、修道院へ入る直前に妹の嫁ぎ先であるイタリアのロマノス家から呼び出された。私と違い、美しく華やかで陽気なあの子にいったい何が!? ロマノス家の島に到着し、船のタラップを降りた瞬間、妹の夫の兄ドン・プレシディオが出迎えた。尊大で威圧感のある苦手な彼が――この時ドミニクは知る由もなかった。一生を神に捧げるという誓いが、プレシディオによって、根底から揺さぶられることになろうとは。
シングルマザーの看護師ペイジは日々の生活に疲れきっていた。身勝手な夫に去られ、働きながら耳の不自由な幼い娘を育てている彼女にはロマンスの余裕などない。親友ナタリーの結婚式に出席していたって、羽目をはずすわけにはいかないのだ。なのに無遠慮なほど熱い視線を送ってくる男性の存在に、ペイジは動揺した。彼は親友の花婿のいとこで、いかにもイタリア人のプレイボーイ風。ペイジは無意識に彼の誘いを待っている自分に気づき、ひどい罪悪感を抱いた…。
「白雪姫」と呼ばれるトーマスアイル国民のアイドルのプリンセス・ルイーザは、過保護に育てられ、27歳にしてうぶで無邪気なまま。ある日、舞踏会で魅力的な男性に出会った。彼の名はギャレット。国内有数の裕福な実業家だ。お伽噺のような恋を夢みるルイーザはギャレットを見た瞬間に運命を感じる。一方のギャレットも、ルイーザへの好意を隠そうともせず、純真すぎるプリンセスの恋は向こう見ずに走りだした。この出会いが仕組まれたものだとは、夢にも思わぬまま。
ケイトリンは借金で大切な土地を手放すかどうかの瀬戸際にあった。頼みの綱は、知りあった老シークが息子同然にかわいがっている大富豪からの資金援助。ところが現れたのは、かつての恋人ルーク!6年前、ケイトリンの父に雇われていたのに金を盗んだうえ黙って逃げた裏切り者だ。その彼が今やセレブの仲間入りですって? 動揺する彼女をルークは冷ややかに見つめてきた。一方的に捨てられたのはケイトリンなのに、なぜか彼はひどく怒って軽蔑を隠そうともせず…。
ベッドに横たわる新婚1か月の妻ドミニクに心を残しながら、大富豪チャールズは友人4人で行う金曜の夜恒例のポーカーの集いに出かけた。今までの人生、彼は経営する会社のことだけを考えて生きてきたが、ドミニクとは劇的な出逢いだった。無垢な心に情熱的な身体。男が求めるすべてをそなえた彼女に夢中でプロポーズした。そんな彼にカード仲間のリコが衝撃的な事実を言い放った。「僕はドミニクが財産目当ての悪女だと知っているし、証拠もある」と。
仕事で砂漠の王国カブヤディールを訪れることになったジーナ。ここは、かつて魔法のような一夜を過ごした思い出がある国だった。相手はザヒールという名前しか知らない精悍な男性。再会を約束しながらも異国に住む彼の愛を信じることができず、ジーナから別れを告げた。依頼された仕事は“愛によってのみ生きるべき”と王家に言い伝えられている秘宝の鑑定。宮殿で彼女を待っていたのはなんとザヒール! 彼がこの国の王? 私を呼んだのは復讐のためなの…!?
タラは、空想の世界に生きるロマンス小説家。現実の恋の経験はあまりないけれど、小説は結構人気がある。隣の家に素敵な男性が引っ越してきたのでさっそく彼をモデルに次回作を書くことにしたタラ。名前は――そうね、「ジャック・ルイス」日々隣家を観察しながら執筆を続けていたところ、タラの家に来客があった。「こんにちは、隣の家に住むジャック・ルイスですが…」確かに彼だわ。小説はまだ誰にも見せていないのに、まさかお話のなかから出てきたの!?
夫ダンテが伯爵であることは知っていたものの、ミランダは身分について深く考えたことはなかった。幸せな日々を送っていたある日、突然ダンテはミランダを売春婦呼ばわりしたあげくに息子を連れ姿を消してしまった。理由もわからず彼女が途方に暮れていると、またもダンテが突然連絡してきた。今すぐイタリアの自分の別荘に来いと言う。夫の仕打ちを問いただそうと別荘を訪れたミランダは、そこで夫の裕福さを見せつけられ、自分の非力さを思い知らされるばかりで…
身に覚えのない罪で突然身柄を拘束され、言葉を失ったジョージー。無実を訴えるも信じてもらえず、魅力的だが傲慢なシークレットサービスの監視下で生活することに。有無を言わさぬ冷たい眼差し、尊大なオーラさえ漂う長身、どんな行動も見逃すまいと常に追いかけてくる彼の視線が熱を帯びているように感じるのは、本当に私の思いすごしなのかしら……。 目に見えない敵に怯えるヒロインと美しく逞しいタフガイヒーロー。極限状態で出会ったふたりの愛の行き先は!?
「マルコが単独インタビューに応じるそうよ!」編集長の言葉に、記者のイザベルは興奮をおぼえた。企業を買収して巨万の富を築きあげたマルコは、その冷徹な手腕と華麗な外見で世間の注目の的だ。予想どおり彼は傲慢な人物で、会うなり言い放った。「今からニースの僕の家へ行く」私は彼に従うしかないというわけね! 反発しつつも同行を決めたイザベルだが、取材を進めるうちに、マルコの意外な一面を知り、心乱されてしまう。彼に惹かれてはいけない理由があるのに。
TVプロデューサーのデラが番組のナビゲーターに選んだのは新進気鋭の考古学者カルロ・リヌッチ。さっそくポンペイで遺跡調査をしている彼に会いに行く。出逢ったとたん情熱的に惹かれあい、結ばれるふたり。でもデラにはわかっていた。私は彼より7歳も年上の子持ち。名家の彼にとって、これはひとときの恋だと。たとえ彼が本気になってプロポーズしてくれたとしても…。私の秘密に巻きこんではいけない。デラは一族の皆の前でわざと彼を傷つけ、別れを告げた。
理学療法士として優しく誠実に働くマリアン。穏やかな日々。そんなマリアンの元に両親の事故の知らせが飛び込んだ。両親を亡くし、悲しみにくれるマリアンの前に現れたのは、冷たく深く、凍てつく海のような青い瞳を持ったホテル王、レイフだった。彼はマリアンの住む屋敷を買い取ってホテルにしたいと持ちかける。レイフの冷静な判断と口調に傷つきながらも、彼の内面の優しさと苦悩を感じたマリアンは、陽だまりのような優しさでレイフの心を溶かそうとするが…。
ホームヘルパーのエミリーは、過去のトラウマのため男性に警戒心を抱いていた。それなのに雇い主の銀行家ルーカスから泊まりこみの看病を頼まれて動揺した。断わりたいけれど病気で苦しむ彼をほうってはおけない。ベッドに横たわるハンサムなルーカスに、エミリーの胸は高鳴る。次の瞬間、黒い瞳に見つめられ、たくましい腕にひき寄せられた! 熱い唇が重ねられ、体中がとろけそうになる。身分違いの男性に振り回されるなんて…私は自立した女になるって決めたのに!!
クリスマスを間近に、グレッグは絶望していた。すべての銀行に融資を断られてゆきづまり、もうどうなってもいいと雪のなかに倒れこんでいたのだ。すると彼の前に、天使か悪魔か、銀色に輝く存在が現れてふいに尋ねた。「おまえの望みは?」と。これまでの過ちすべてが許されるなら…。妊娠した恋人に金だけ渡し、突きはなした10代。恩人への援助を冷たく断った20代。危篤の母のもとに駆けつけなかった30代。すると天使はただ1度のチャンスをくれて?
性格も服装も地味な社長秘書オリヴィアは、退屈な女だと恋人になじられ捨てられてしまう。つつましやかに生きてきた自分は間違っていたの? 自暴自棄になったオリヴィアは会社のパーティーで酒に酔い、大胆にも社長のルイスを誘惑する。スーツに包まれたたくましい身体にカリスマに満ちた魅力をもつ彼。はじめは拒絶していたルイスも、髪をほどいた彼女の意外な女性らしさに負け、深夜の社長室でふたりきり気が遠くなるほどの情熱に身をまかせてしまい…!?
大富豪の娘として何不自由なく暮らすカットは、父から勧められた地中海クルーズの旅に出かけようと豪華な船に乗りこんだ。ところが彼女を待っていたのは、従業員用の小さな船室と、乗組員の食事の世話や掃除という労働。しかも船のオーナーは、慈善舞踏会の夜に出会い、彼女を軽蔑とともに拒絶した男性――実業家で元闘牛士のカルロスだった! そのうえこの旅は、娘の自立を願う父のさしがねだという。カルロスにこき使われ、再び屈辱を味わわされるなんて……。
兄弟3人で名門の自動車会社を営んでいるアントニオ・モレッティは、悩んでいた。あるF1ドライバーの名を冠した新車を発表しようとしたが、その名の権利をもつヴァレリオ家がストップをかけたのだ。実はこの両家にはいろいろと因縁があった。そして名称使用権の交渉にやって来たのが、ヴァレリオ社CEOの娘ナタリーだった。アントニオは彼女の美貌と冷たい態度に興味をもつ。もし交渉に応じないときは、彼に残された手段は誘惑のみ。この恋愛ゲームの行方は!?
学生時代、サマンサは大学講師のマットと恋に落ちた。けれどある夜、いつものように愛しあったあと、突然彼は別れを切り出した。「僕たちの関係は終わった。最後にもう1度抱きたかっただけだ」と。――9年後。有能なキャリアウーマンになったサマンサは、会社の代表として出席したニューヨークの経済会議でマットと思わぬ再会をする。大学講師から証券会社CEOへと華麗なる変身をとげた彼は、変わらぬ男性的魅力と甘い言葉で彼女をつかの間の情事に誘うが…?
隣に住む資産家の息子ジェームズに幼い頃から恋するジェニファーは、ついに想いを告げ、ジェームズをベッドに誘った。だが彼は「妹として君が好きだ」と…。屈辱的な夜から4年後、野暮ったかったジェニファーは美しく生まれ変わり、人気芸術家パトリックと充実した毎日を過ごしていた。心のなかにはまだ、ジェームズへの想いを秘めたままで。だから彼と再会したとき自分を抑えられず…「1度だけでいいの。あの惨めな夜を忘れさせて…!」身体だけの関係を求め――。
ジェッサは5年前、ロンドンの投資銀行で働き始めたばかりの頃、銀行の顧客タリクとベッドをともにしてしまった。顧客と恋に落ちたことで彼女が悩んでいるうちに、タリクは不意に姿を消す。その後、報道でジェッサは驚くべき事実を知った。タリクは中東のヌール国の王族で、内紛が起こったせいで彼が急遽新しい王になったというのだ! そんな彼が、前触れもなしに突然ジェッサの前に現れこう告げた。「君ともう1度だけベッドをともにしたい」と…!?
両家の過去を君が償うなんて涙ぐましい話じゃないか。だが僕が同情するなんて、愚かな期待はしないほうがいい――亡き兄の会社を立て直すため<ツァネッリ商業銀行>頭取ロレンツォを訪ねたルーシー。だが過去の忌わしい出来事から彼女の兄を恨むロレンツォは聞く耳をもたず、切羽詰まったルーシーはついなんでもやると言ってしまった。彼がその言葉を聞き逃すはずもない。強引な口づけのあとに待っていたのは、従業員の生活を盾にとられた甘美な復讐の愛人契約だった!
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「電子コミックサービスに関するアンケート」【調査期間】2024年3月15日~2024年3月22日 【調査対象】まんが王国または主要電子コミックサービスのうちいずれかをメイン且つ有料で利用している20歳~69歳の男女 【サンプル数】1,648サンプル 【調査方法】インターネットリサーチ 【調査委託先】株式会社MARCS 詳細表示▼
本調査における「主要電子コミックサービス」とは、インプレス総合研究所が発行する「電子書籍ビジネス調査報告書2023」に記載の「課金・購入したことのある電子書籍ストアTOP15」のうち、ポイントを利用してコンテンツを購入する8サービスをいいます。
調査は、調査開始時点におけるまんが王国と主要電子コミックサービスの通常料金表(還元率を含む)を並べて表示し、最もお得に感じるサービスを選択いただくという方法で行いました。
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