まんが王国でも「怖いのに、ページをめくる手が止まらない…!」とのコメント多数。幽霊・青野くんと、天然彼女・優里ちゃんの、触れ合えない2人の、切なすぎるラブ・ストーリー『青野くんに触りたいから死にたい 』が、連続ドラマとなって、2022/3/18(金)毎週金曜午後11:30から 放送・配信スタート!
ドラマ化を記念して、青野くんを演じる、主演の佐藤勝利さんにインタビューを行い、作品の魅力やドラマの見どころ、プライベートのエピソードなどを語っていただきました!
キャラクター紹介
青野 龍平
(あおの りゅうへい)演:佐藤勝利
刈谷 優里の隣のクラスの男の子。優里と付き合ってから、2週間後に交通事故で亡くなる。だが、幽霊となって優里のところへ戻ってくる。刈谷 優里
(かりや ゆうり)演:髙橋ひかる
青野 龍平のことが大好きな、少し天然な女の子。幽霊になった青野を受け入れ、「幽霊の彼氏」とお付き合いを始める。
主演:佐藤勝利さんへインタビュー
- ―まず、ドラマについてお伺いできればと思います。今回視聴者の方に注目してほしいポイント・見てほしいシーンがあれば、お伺いできますでしょうか?
- 佐藤:僕は、ラブストーリーを演じるのが初めてなのですが、この作品はホラー要素もありつつ、高校生のピュアな恋愛も楽しめる作品です。ぜひ、見てほしいシーンの1つは、2話に出てくる一緒にピアノを弾く場面です。
- 佐藤:優里ちゃんと青野の顔が近くなるシーンは、他にもありますが、このシーンは少女漫画らしさがあって、可愛いシーンだと思います。幽霊だから、どんなに側に居ても、優里ちゃんにしか見えてないし、本当の意味で近付いている訳ではないところが、逆に悲しく感じる方もいると思います。この作品ならではの、胸キュンだけど、とびきり切ないシーンです。
青野は死んでいるので(笑) - ーそうですよね、結局そこ=(青野くんは幽霊)にいってしまいますよね(笑)
- 佐藤:はい。青野は幽霊なので、普通だったらできることができない。なので、指越しにキス、1話だと枕を介してハグしたり、彼氏が幽霊ならではの、そういう切ないシーンを楽しみにしてほしいなって思います。
- ー佐藤さんの演じる青野は、二重人格(青野と黒青野)に見える部分もあり、難しい役かと思いますが、役者として工夫したところを教えてください。
- 佐藤:僕は青野と黒青野は、全く違うキャラクターだと感じています。原作もまだ完結していないですし、黒青野の正体もまだ紐解けないので、僕の決めつけで演技はできないと思いました。
演じ方の違いとしては、黒青野の方が、生きていない感じ、瞬きや目の焦点が合わないとか、息も上がらないようにしていたので、生きているって思わせないところを気を付けました。 逆に青野は、死んではいるけれど、(人としての)温度はあるようにしたいと、思いながら演じていました。 その2つの違いは大きくあるかなと思います。 単行本3巻の179ページの黒青野
単行本5巻の127ページの青野くん
- ーその辺りの演じ分けは大変でしたか?
- 佐藤:いえ、むしろ楽しかったです。 原作の椎名うみ先生から、まだ漫画では描かれていない、青野のバックボーンやイメージを伺っていたので、それを活かしながら演じました。
また、電子コミックの漫画をスマホに入れて、迷ったら読み返して、「漫画世界の再現」を意識しながら、演じるようにしていました。現場では、すごいスマホを気にする人って思われたかもしれないです (笑) 難しいところもありましたが、漫画という道標があったので、とても助けられました。 - ーその先生から聞いた部分が、ドラマのキーになる感じでしょうか?
- 佐藤:いえ。それを知らないと物語を楽しめないというわけではなく、「青野を演じる上では重要だな」と思う部分です。僕が「青野が生きていたとき、どうだったか」を、知らないと演じることができないなと思っていて、ドラマを見ている方が、知らないといけない部分ではなく、見ているうちに徐々に感じてもらえるといいなと思っています。
- ーありがとうございます!漫画を既に読んでいる方には、佐藤さんの演技は注目ポイントですね。
- ー続いて、佐藤さん自身についてお伺いできればと思います。佐藤さんは原作を初めて読んだとき、どんな印象を持たれましたか?
- 佐藤:まずは「こんなに怖いんだ。不安要素があるんだ。」と思いました。表紙は、高校生の胸キュンストーリー満載に見えるのに、ページをめくっていくと、いきなりすごく怖いシーンがあって。ホラー要素があるのは知っていたので、覚悟して読んではいましたが、結構怖かったです。 ただ、映像としてホラーシーンは、すごく大事な要素なので、この場面は「どう演じたら怖がってもらえるか」などを読みながら考えていました。
単行本1巻の140ページ
- ー青野くんは1話から幽霊という設定ですが、青野くんの第一印象を教えてください。
- 佐藤:僕は死んでないですけど、それ以外は、すごく自分に似ているなという印象でした。ただ、生きているときの青野は、漫画でも最初の数十ページしか出てこない。死んだ後の青野には、すごく共感できるところが多いですが、「生きていた時ってどんな感じだったんだろう」とか、青野のバックボーンなどは、すごく掴みづらいなと思いました。
- ー確かに青野くんは、生きていた頃が見えづらいですよね…。
- ー続いての質問なのですが、先ほど、青野くんがご自身と似ているというお話をお伺いしましたが、登場人物の中で好きだなと思う人物がいましたら教えてください。
- 佐藤:悩みますね…。うーん。でも、優里ちゃんにします! 優里ちゃんは、すごく可愛いですよね。僕が困っている人が気になってしまうという性格なのもありますが、優里ちゃんは、放っておかせてくれない人ですよね。青野みたいに彼氏としての言葉ではないですけど、あんな風にまっすぐに言われたら、【守りたい】って言いたくなるかもしれない…。(少し間を置いて)これが僕の模範解答です(笑)
単行本2巻の76ページ
- ー模範解答ありがとうございます(笑)
- ーでは、続いての質問ですが、 青野くんと優里ちゃんの恋は、若いからこその純粋さ、愛おしさ、痛さのようなものがあると思います。佐藤さん自身はこういった「痛いほどの純愛」には憧れたりしますか?
- 佐藤:うーん、憧れはないですけど。…でも、羨ましいですよね。「周りは関係ないんだ、好きだから、それでいいじゃん。」みたいな…それで済むというか、実際には好きだけじゃ済まないことはたくさんあるけれど、それが全てっていうのは、なかなかできることじゃないと思います。
単行本1巻の27ページ
単行本1巻の84ページ
- 佐藤:それができる時期なのもあると思いますし、高校生という、思春期真っ只中の青春の1ページ(「好きという気持ち」だけという経験が)が羨ましいです。
- ーありがとうございます。 では、青野くんと優里ちゃんの2人の関係を踏まえて、少しプライベートな質問をさせていただければと思います。
青野くんと優里ちゃん、2人の関係は、本当はやめなくてはいけない、祝福されない関係だと思うのですが、佐藤さん自身、好きだけどやめられないものってありますか?例えば、深夜のラーメン!のような…。 - 佐藤:やめられないもの…。僕、仕事の為だとやめられちゃうんですよね(笑)
- ー素晴らしいですね!
- 佐藤:いや、全然、素晴らしいことではないです(笑) うーん…何だろう。あ、この時期(2022年1月頃)ではないですが、電車に乗りますよ!たまに「やめなよ!」って言われてしまいますけど(笑)
- ーえ、電車に乗られるのですか!?そして、「やめなよ」とも言われているのですね?
- 佐藤:「え!?電車乗るの!?」って言われます (笑)渋谷とか普通に降りますよ。すごい人がいっぱい居て。この時期は、さすがに乗っていないですけど。しかも、電車って…安いんですよ(笑)
- (一同、爆笑。)
- 佐藤:電車の方が速い場所もありますし、最高ですよね。満員電車は嫌ですけど…。
- ー佐藤さんが乗っていても、気づかないかもしれないです(笑)居るわけがないと思ってしまいます。
- 佐藤:意外と電車内って、周りを見ている人はいないですよね。電車は本当に便利だなと思います。
- ー面白いお話をありがとうございました(笑)
- ー続いては、またドラマに関連するお話をお聞かせください。 今作はホラー要素もあるラブストーリーですが、佐藤さんご自身は、ラブストーリーは見ますか?見る場合には、どんなラブストーリーが好みですか?
- 佐藤:ラブストーリーは普通に見ますよ。でも「ラブストーリー」としては見てなくて、物語として見ています。僕らの世代だと「花より男子」とかのラブコメですね。少女漫画は、なかなか読む機会がないですが、いざ読んだらハマってしまうかもしれないですね(笑)
- ー逆に今作は、ホラー要素もあるので、照れずに演じることができた…というのもありますか?
- 佐藤:それはあるかもしれないです。青野は死んでいるので、指を挟んでキスしたり…なので、恥ずかしさはそこまでなかったかなと思います。
単行本4巻の55ページ 指越しにキスするシーン
- ーありがとうございます。ちなみに少女漫画は読まれないとのことですが、他の漫画は読まれますか?
- 佐藤:「ワンピース」などの、少年漫画が好きです。
- ー漫画はどういうときに読まれますか?
- 佐藤:すごく読む方ではないですけど、バラエティー番組での漫画の紹介が、面白かったりすると読むことはあります。『青野くん』は月刊連載で、単行本が出るのは数か月に一度ですよね。これを読んだら次の単行本は半年後、1年後…「待てないっ!」って思いました(笑)
- ーどんどん先を読みたい派ですか?
- 佐藤:継続が苦手なので(笑)。漫画は集中して、一気に読みたいです!
- ーそうなのですね。
- ー次の質問ですが、また作品についての質問をさせてください。 『青野くんに触りたいから死にたい』の好きなシーンや印象に残っているシーンがあったら教えてください。
- 佐藤:個人的に結構インパクトがあったシーンは、黒青野が優里ちゃんに、テーブルにある食べ物を無理やり食べさせるサディスティックなシーンです。
単行本2巻の160ページ
- 佐藤:このシーンはドラマでも出てきますが、衝撃的ですよね。ホラーの怖さとは違った怖さがあります。黒青野の意図は、一見わからない、でもその行為にはちゃんと理由があって、そういった人間的な怖さが印象的ですよね。このシーンはインパクトがあるし、ドラマにもあるので、割と良い回答になったかなと思います。(笑)
- ー素敵なご回答をありがとうございました!質問は以上です!
- 佐藤:ありがとうございました。ドラマの『青野くんに触りたいから死にたい』是非、ご覧ください。
- 佐藤勝利さんが主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』。甘酸っぱくも、恐ろしい…。2人の今後に目が離せない本作をぜひ、お楽しみください!
単行本1巻の71,72ページ 一緒にピアノを弾くシーン
単行本1巻の86ページ 電柱越しにハグするシーンとドラマでの同シーン

WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい
3月18日より、毎週金曜日夜11時30分からWOWOWプライム(第1話無料放送)で放送・WOWOWオンデマンド(無料トライアル実施中)で配信開始。
ドラマ公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/aonokun/
©椎名うみ/講談社