メリーバッドエンド 不幸に見えても し あ わ せ 特集
相互依存が招いた悲劇的な結末
それは二人だけの幸せのかたち
愛の終着点にあるのは、破滅か救済か
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
残酷な世界に咲き乱れる恋の花
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男””イトウ””。ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
それでも、想いはずっとずっと続いていく
真冬の夜に廓の前で拾われ、女郎達に育てられた清人。運命に身を任せながらも清人は担当医への想いを幼い頃から人知れず胸に秘めていた。伝えることが出来ぬまま、14歳で客を取らされ、16歳で店の稼ぎ頭となっていったが――。
俺はどこで足を踏み外したんだ?
できの悪い社長子息・涼馬(りょうま)の世話係としてストレスの多い日々を送るごく平凡な会社員・巽(たつみ)は、月に一度か二度、ホテルの一室で美しく妖艶な男・三木と合意の上でのSMプレイを楽しんでいた。素直で優しく繊細な涼馬を大切に思い、守りたいと願う一方で、謎の多い三木との逢瀬を重ねるごとに三木に対する興味と執着が芽生え始め――…
背中に魂を刻んだ愛の形
牡丹の男・潟木清次…人生を踏み外しヤクザになった潟木が見つけた愛する恋人は実は…!?ラナンキュラスの男・武藤大輔…愛した女が遺したひとり息子、お目付役となった武藤は…。狂い鮫の男・埜上猛志…屑な人生を地でいくヤクザ楚上は今日も欲望のまま。そこへ現れた上玉は…。そして、刺青の男たちを終焉に導く謎の男“久保田みつる”。裏社会で生きる男たちそれぞれの「幸せ」を描いた物語。
この快楽にだけは、飲まれたくない
同じ会社で働く3人の男達。どこまでも遠いと思われるお互いの運命は、些細な綻びから複雑に絡み合う。―真面目なサラリーマン・緒方は、イジメや偏見を許さない根っからの優等生タイプ。弱者には救いの手を差し伸べるべきだと正論を振りかざす彼の姿に、同僚の綾瀬は嫌悪感を募らせていく。社長が男娼から召し上げた新入社員の神谷を使って、緒方を陥れるための、ある計画を企てるが―…。
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