なあこさん
(公開日:2017/05/08)
購入者レポ
【
実体験だからこそ響くつらさ
】
このお話を読み、今は亡き大正生まれの祖母を強烈に思い出しました。
第二次世界大戦で最初に爆撃を受けたのは東京大空襲ではなくとある飛行場(空港)だったこと。
本当にその日その時偶然そこに居合わせた多くの民間人が一番最初の戦死者であり、祖母はたまたま生き延びた人であったこと。そしてその後の大空襲。
このお話のように「教科書に載らない戦争の話」はたくさんあります。そして身内が体験した「生の声」は人づてに聞くのとは段違いの生々しさが加わるのです。
この漫画という手段で伝えられた「生者と死者とそのはざまの声」を胸に刻み、二度と悲惨な戦争が起きないよう祈るばかりです。
ちろるさん
(公開日:2017/01/10)
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※ネタバレあり
【
読みやすいです。
】
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シベリア抑留について、これまで詳しく知る機会もなかったため購入しました。
デフォルメのような絵ですので、グロテスク・暴力表現が苦手ですが不安感を感じることなく読めました。
原爆とはまた違う想像できない残酷さに恐怖を覚えつつも、完読。前述のようにデフォルメ絵がさらに恐怖を煽っているようにも感じました。
昨日まで言葉を交わしていた周囲の人間が郷土の土を踏むことなく亡くなり、遺体を埋めていた際の心情、自分に置き換えて想像するだけで怖くてたまりません。
学校では教わらなかった事実が沢山詰まっています。日本の歴史として、知っておくためにも、オススメさせてください。
よこまりさん
(公開日:2016/12/26)
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【
一度は読んでおきたい作品です
】
この作品を読んで、シベリア抑留が、実際にどれ程辛い体験であったのかを理解することができました。(シベリア抑留は、歴史の授業でさらっとしか扱われないので、表面的なことしか知りませんでした。)
辛くて、恐ろしくて…………
表現できる言葉が見つかりません…。
同じ状況に置かれたら、どう考え、どう行動しただろう……?
この本に出会えて、本当に良かったです。
いつか自分の子供にも読ませたいと思います。
若い人こそ、ぜひ読んでほしいです!!
いちごさん
(公開日:2017/08/10)
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【
祖父の思いを少し知った気がします
】
祖父はシベリアから帰って来ました。何があったのか知りたくて、この作品を購入しました。生きて帰って来た人の苦しさと生命力、生きられなかった人の絶望、少し知ることができました。
中学校の頃、クラブで文化祭に出店するテーマを戦争のことにして、調べました。
祖母から聞いたことは、疎開のことと、祖父が帰って来た事。
祖父から聞いたのは、お腹が減って減って、防寒着の一部をパンと交換した事、何でも食べた。寒くて寒くて。朝起きたら亡くなっている人がいた。若者が早く死んでしまったこと、忘れたなぁと言いながら、それだけ話してくれました。
本当に忘れたんだと、忘れないと生きて来れなかったのかも知れないと、今思います。
終戦後、住む場所が狭いので、祖母や母達は二段ベットを買ったそうです。すると祖父は、「こんなものは人間の寝る物じゃない」と、外に出してしまったそうです。
切なくなります。
トゥーランドット夢さん
(公開日:2017/02/27)
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※ネタバレあり
【
マイナス30,40の地で
】
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マイナス30とか40とか想像出来ない。過酷な地でよく生きて生きて生きぬいて日本の地を踏むことが,どれだけ嬉しかったことでしょう。個人的に『うわっ!! 』と思ったのが(レポするのも怖いけど頑張るっ!!),爆弾が落下して一人の男性の頭が削ぎ取られるように即死する場面。画はそんなにグロくは無いのだけど,そのポカンとした表情が余計,目をそらしたくなります。この場面が一番きつい。●♦︎衰弱しきって生き絶えて凍った土の中に埋められるのだけど後から後から数が増え,『次は我が身か!?』とジッと見つめる。••••読んでいて読むのが怖くなりました。脱走して民家に逃げ込むけど通報され,木に吊るし上げられたまま逝く••♦︎読んでいて顔がこわばりそうです。♦︎凍傷でその場所を麻酔なしでキルというのも残酷で。★※♦︎読み直すというのも勇気がいるけどこわくて読めないかもしれない。でも事実だから。
ゲストさん
(公開日:2016/09/29)
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【
珍しいです。
】
戦争漫画や体験談は数多くありますが、シベリア抑留についてここまで詳しく描かれたものはそうないかと思います。
絵柄とは裏腹に中身はシリアスです。グロさはありませんが、胸に来ます。
二次大戦といえば、「空襲」「原爆」「オキナワ」「南方」と語られる中でひっそり埋もれてゆく事実がこの作品にありました。
また、悲劇や過ちだけではない「絶望」をリアルに描かれていると思います。
戦争の語り部が亡くなってゆく今だからこそ読む作品ではないでしょうか。
あわさん
(公開日:2017/11/13)
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【
難しい。
】
言葉では言い表せないですね……
いつも何か思うのに、その何かが出てきません。
本当のことは何も知らない、分からない、体験をしたこともない人間が簡単に言葉にしていいとは思わなかった。
それだけ戦争は重いものだと思っています。
何年…何十年…何百年経っても体験した人の心の中にあるモノは消えないでしょう。
心から安らげてはいないでしょう。
戦争の話は受け止めています。届いています。
悲惨、残酷、過酷、恐怖…
体験者のその時の感情は計り知れないものだと。
色々な感情、思いはあるけれど、やはり戦争は言葉では語れない、文章では書けない、難しいものだと思います。
世界から戦争がなくなってほしいと切に願います。
ゆひのさん
(公開日:2017/08/15)
※ネタバレあり
【
心に響きました。
】
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シベリア抑留実体験に基づいた作品なので、
心に響きました。
-30度.-40度過酷過ぎる捕虜生活の中で希望を持つ
ことは難しく絶望の毎日を精一杯生きる主人公に
生きる強さを感じました。
現在は物や情報が溢れていて他人との距離や
付き合いが希薄になっています。
自分を持つことが難しく夢や目標を持つことも
難しい…。
だからこそ読んで欲しいと思いました。
作品を世に出してくれてありがとうございます。