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どうしよう…! 記者のサラは途方に暮れた。記事を書くために内緒で持ち出した人気ブランドの赤いピンヒールを失くしてしまったのだ。オフィスで頭を抱えていると、思いがけない人物が現れた。一流デザイン会社の若きCEOケイレブだ。彼は例の靴を拾ったことを匂わせてから「我が社の記事を書いてほしい」とサラに切り出した。何を考えているの? 彼の条件に動揺しながらも、靴を取り戻すために取引きに応じたサラ。けれど、華やかな彼の魅力に心乱されて…!?

静かな暮らしを求めて片田舎のコテージに引っ越してきたウィローだったが、2度も火事を出しかける始末。隣に住むモーガンは、立て続けの不手際に腹を立てて怒鳴り込んだ。ところが見るからに落ち込んだ彼女の姿に、思わず救いの手を差し伸べたくなる。けれどウィローはかたくなに必要以上の援助を断り、心を開こうとしない。いったい彼女はどんな事情を抱えているのだろう。いつの間にか彼は華奢な姿とは裏腹に独立心旺盛なこの女性に強烈に惹かれていたのだった。

イザベラは王家の庭に忍び込もうと、暗い森のなかを歩いていた。目的はそこにしか生えないハーブ。父が経営するレストランに欠かせないそのハーブを、病気の父に代わって摘みに来たのだ。月が雲に隠れ、あたりは真の闇になった。怯えるイザベラに、馬に乗った黒ずくめの人物が迫ってくる。まさか城に住むモンタコレンティの王子!? 彼は娘をさらって地下牢に閉じ込めるという噂だわ!! 逃げようとして川に落ちたイザベラに、黒い大きな手が伸びてきた…!!

ローレンは今夜、恋人ラモンに妊娠を告げるつもりだった。ところが、彼は実はスペイン公爵家の跡継ぎで、いずれ貴族の花嫁を迎えるつもりだと宣言されてしまう。君は一時の愛人に過ぎないと言われ、悲しみに暮れるローレンは何も言わず彼の前から姿を消した。1年後、彼女が働く弁護士事務所に突然ラモンが現れ、仕事を依頼される。彼はいったいどういうつもり? 息子のことを知られたらどうしよう。再会した彼の熱い瞳は変わらず私を狂おしく燃えたたせるのに…。

「君はまるで酒におぼれた、ろくでもない母にそっくりだ」サラは初めて恋に落ち、すべてを捧げたラウルから別れ際にこう告げられた。あれから5年――派遣の清掃員として働くサラは不意に開いたエレベーターの前で固まった。スーツに身を包んだラウル、その傍らには美しい女性。今や銀行の頭取として出世した彼の前に、みじめな自分を晒したくなかった。それに、彼とわたしの息子オリヴァーがいることを知られていけない。だから目の前から去ろうとしたのに…。

グレイス・ハンターはのっぴきならない用事で来られなくなった教授に代わり、急きょ古文書の調査をまかされた。貴重な古文書が発見されたのは、まるで要塞のような人を寄せつけないイタリアの孤島の城――。城の主はアレッサンドロ・ヴォルタ。ピアニストだった彼は10年前の悲惨な事故で顔を負傷して以来、先祖代々の古城に隠棲してきた伯爵だ。彼はグレイスの姿を目にするなり激怒して言い放った。「呼びつけたのは娼婦ではない。今すぐ出ていけ!」

母の葬儀が済んで、ちょっと寂しい思いをしていたブロンテのもとに一通の手紙が来た。開封するとルーシーという女の子からで、あなたが私のお母さんで、そのお母さんにお願いという内容だった。意味がわからないブロンテだったが、よくよく見ると手紙は姉のブルック宛だった。姉は家を出て、今は名の知れたコメンテーターになっているが、その姉も子供を産んだなんて話は聞いていない。そんなある日、フィッツという男が訪ねて来た。彼はブロンテの唇をいきなり奪った!!

弟のスティーヴンが100万ユーロを横領して姿を消した? グレイシーは詳しく事情を聞こうと、急いで弟の会社に駆けつけた。彼女を出迎えたのは社長のロッコ・デ・マルコ。彼は険しい表情で彼女の弟が会社の金を盗んで失踪したと告げた。しかも、グレイシーも共犯ではないかと疑っているようだ。「君は重要な人物だ。スティーヴンが現れるまで、僕の会社の最上階にあるペントハウスで過ごしてもらおう」これって、軟禁ってことじゃない!?

太陽神ヘーリオスのようだわ…。それが、女優のジェシカが天才カメラマンのアレクに抱いた印象だった。それほど彼は圧倒的な存在感を放っていた。ジェシカはデートに誘われたが、休暇を理由に1度断った。けれど、休暇中も彼のことばかり考えてしまう。私…恋してる。彼の強烈な魅力に惹かれていく自分を止めることは、もはや不可能だった。生まれる前から互いの一部だったような感覚を共有するふたり。だからこの絆がひき裂かれる日が来るなんて夢にも思わなかった…。

イヴは驚いてしまった。彼女は面接試験のためにTRC社を訪れ、会場に向かうためにエレベーターを待っていた。そして、ドアが開いたらなかで抱きあっていた男女が、さっと抱擁をといたのだ。しかも男性は社長のフォーサイス、女性は彼の父の2度目の妻であるレディ・フォーサイスだった。ふたりの関係を不倫と決めつけたイヴだったが、面接はフォーサイスのひと声であっさり採用になった。しかし、配属先は社長のアシスタント!!

モリーが億万長者嫌いになったのには訳があった。かつて、大スターのフランチェスコに恋心を利用され、捨てられた過去があるから。以来、華やかな世界の住人とは距離を置いてきたのに、エコカー開発を手がける億万長者のジョージがモリーの広告の仕事を気に入り、直接指名をして来た。「お断りします!」そう言ってオフィスを飛び出したモリーを追いかけてきた彼は、セクシーな笑顔を浮かべ思いもよらぬ提案をした。「では、きみをデートに誘うのはどうかな」と。

彼が愛してしまったのは、亡きいとこの婚約者――。アルゼンチンの病院でカリスマ的な尊敬を集める医師のアルマンド。恋人のディエゴのつてで彼のもとで働くことになったローラは、新しい人生への希望で胸をふくらませていた。だが、実際のアルマンドは初対面から傲慢な態度で挨拶も返さず、ローラを現場に出そうともしない。こんな人に憧れていたなんて! ローラはまだ気づいていなかったのだ、アルマンドの瞳の奥に彼女への欲望の炎が燃えていることに…。

天涯孤独のローレルはシチリア島指折りの大富豪クリスティアーノに見初められ結婚。すぐに妊娠し、今までの苦労がすべてぬぐいさられるほど幸せの絶頂だった。しかし、お腹の子は流産。彼は仕事を優先し、病院で悲しみにうちひしがれるローレルに連絡もくれなかった。彼の冷たい仕打ちに絶望した彼女は家を出る。2年後、ローレルは彼の妹の結婚式に呼ばれる。彼と正式に離婚しよう。そう決意して島を訪れたのに、彼に見つめられると今でも身体が熱く反応し…!?

過去のつらい恋の記憶から、コーリーは男性に臆病になっていた。ところがローマという名の謎めいた男性に出会って以来、圧倒的な魅力に夢中になってしまう。彼の魂胆など気づきもせずに。そして雨宿りにやむを得ず入ったホテルでローマにすべてを与えようとするが、彼はなぜかその情熱にためらいを見せた。恥ずかしさのあまり取り乱して逃げ出そうとするコーリー。いじらしく可憐な姿を目にしたローマはついに自制心を失い、彼女を抱きすくめ熱いキスの雨を降らせた!

宮殿の中庭に腰掛けたイブは、新しい仕事の申し出を受けてためらっていた。アメリカ育ちの自分に、地中海に浮かぶ小国の王室の厩舎マネージャーが務まるだろうか。心配なのは責任の重さやしきたりだけではない。雇主――ステファン王子の存在だ。その尊大な振る舞いにいら立ちながらも、力と知性を兼ね備えた王子にイブは惹かれずにはいられなかった。そして仕事を引き受けたとき、ようやく気づいた。島に囚われたにも等しい今、彼の魅力から逃れる術はないのだと。

ピッパはセレブが集まるパーティーの準備を親友に頼まれる。しかし、バイトがふたりもドタキャン。招待客である実業家キャムに助けてもらい、どうにかピンチを乗り越える。女心をそそる見本のような彼にまさか給仕をさせるなんて…。その夜、渇望できらめく彼の熱い瞳に見つめられ情熱のまま、めくるめく時を過ごす。高慢なほど冷静沈着な彼がベッドではまるで野獣のようでピッパは思わず我を忘れる。一夜だけの関係のつもりだったが予想外の妊娠が発覚し…!?

両親を事故で失い、働いて弟を養うアンジー。ある日スカウトされ、一躍トップモデルとなった彼女は若き金融王ロークに見初められ、結婚することに。しかし、彼が独身前と変わらずゴシップ誌を騒がすことに耐えきれず、家を飛び出す。1年後、弟がロークのカードを使いこみ、株で莫大な損失を出してしまう。アンジーは少しずつでもお金を返すと話すと、彼は強引に彼女の唇を奪い、言った。「弟を逮捕させない条件はただひとつ。君が僕のもとに帰ってくることだ」

今日はケリーの8回目の結婚記念日。そして、すれ違いばかりだった著名ジャーナリストの夫ジェイクとの離婚がやっと正式に成立した日でもある。世界中を飛び回る命知らずの夫は、いつも家にいなかった。私が流産した悲しいあの日も…。ケリーは過去を断ち切るため、美しく長かった髪を切り、家で離婚記念日のパーティーを開いた。ところが、突然現れたジェイクはまったく離婚に同意を示さず、パーティーの客を手荒に帰すとケリーの唇を奪ってきた!?

望まぬ情事から彼女を救ったのは、イタリアの悪魔的大富豪だった――フェリシティが目を覚ましたのは、ホテルのスイートルームのベッドの上。一糸まとわぬ姿に戸惑う彼女は、隣に寝ている裸の男性に気づき声を失った。ルカ・サンタノ――フェリシティの父親から職を奪い、私の体を自由にする許しを部下に与えた男。昨夜はその部下と初めての夜を迎えるはずだった…。憎んでも憎みきれない大嫌いな男。それなのになぜ、私は彼と一夜を過ごしてしまったのかしら!?

フェイスの一族とブランド家は、数百年にわたっていがみ合う因縁の仲だ。そして今、革製品をあつかうブランド社はフェイスの祖父の革製造店を買収しようとしている。愛する店を守るため、買収交渉に応じないフェイスに、ブランド社の社長ノアは、とんでもない反撃に打ってでた。店の宣伝のためにオークションに参加したフェイスを、3万ドルもの大金で落札させた者が現れた。商品は彼女と過ごす一夜。落札者として舞台に上がったのは、ノアその人だった――!!

セリーナの一族、ルーヴァーディス家の宿敵、海運王のアリステデス・サラントスが父の告別式に現れた。ビジネスのためなら手段は選ばず、奪えるものは冷徹に奪いつくすと恐れられているサラントス。その彼が誰よりも悲しみに満ちた目をしているのはなぜ? セリーナは胸騒ぎを覚えた。それは葬儀のあと、彼に再会し、ふたりきりで熱く甘い2日間を過ごすことの予感だったのか、それとも置き去りにされ、彼の子供を身籠もることへの未来への恐れだったのか――。

最初は楽しみなアルバイトだった。田舎育ちで故郷を離れたことのないポリーは、近所のサー・ロナルドの屋敷で原稿をタイプする仕事に採用され、喜んでいた。だが、その友人で「教授」と呼ばれるハンサムだけれど横柄な男性サムが現れて以来、日々は緊張の連続に変わった。皮肉な台詞、思わせぶりな射るような視線。そのうえサー・ロナルドが急死し、ポリーは彼の屋敷に住み込み仕事をつづけることになってしまう。彼の美しい婚約者に嫉妬されたくなんて、ないのに。

「君の妹が助けを必要としている」敬虔な看護師のドミニクは、修道院へ入る直前に妹の嫁ぎ先であるイタリアのロマノス家から呼び出された。私と違い、美しく華やかで陽気なあの子にいったい何が!? ロマノス家の島に到着し、船のタラップを降りた瞬間、妹の夫の兄ドン・プレシディオが出迎えた。尊大で威圧感のある苦手な彼が――この時ドミニクは知る由もなかった。一生を神に捧げるという誓いが、プレシディオによって、根底から揺さぶられることになろうとは。

モリーが幼なじみの彼と婚約したのは14歳のとき。でも、それは10年以上前の話。いくら彼が世界中の大都市で活躍する企業人でも、そろそろ結婚したい…。もしかして彼が“その気”にならないのは、私がセクシーじゃないから? そう思ったモリーは、迷わず兄の友人でサッカーの元スペイン代表ホアキンのもとを訪れた。ホアキンは、その美しい顔立ちで男も女も魅了する。彼ならきっとできるはず。「お願い、私に男性の誘惑の仕方をレッスンしてくれないかしら?」

もう2度と会いたくはなかった――。ジェシカがルークにひと目で恋に堕ちたのは4年前のこと。ルークはジェシカの父が経営する銀行経営アナリストで、継母の友人として紹介された。夢のような恋。だが、すべては一夜にして崩れ去った。父が亡くなったその日、継母とルークは抱きあっていたのだから! ジェシカは、お腹にいた彼の子のことを隠して彼と別れてしまった。まさか4年後、復讐を誓う彼に、仕組まれた舞台で再会するとは思いもよらずに。

宝石会社の重役秘書のライラは、ずっとボスのニックに片思いしていた。ボスと部下との関係で何かが起こるはずもなかったのに、ある日突然のニックからの口づけでふたりの関係は変わっていった。最初のキスは唇をかすめただけだったのに、抱擁は深まって…。けれどオフィスで情熱に身をまかせたあとのニックは冷たかった。「関係はつづけたいが、結婚する気はない」と。幼い頃、父親に捨てられた過去をもつライラの心は、その冷淡な言葉にひき裂かれて…。

ラナは失意のどん底にいた。夫と愛人の乗った車が事故に遭い、夫は即死。愛人は瀕死の重体で、しかも臨月間近だという。さらに夫の詐欺容疑が報道され、ラナは破産寸前で屋敷を追い出されてしまう。マスコミの取材攻勢で憔悴するラナに救いの手をさしのべてくれたのはイタリア人大富豪ラファエル・ロッセリーニ。頼もしい胸に思わずすがりつきそうになるが、彼の正体はなんと夫の愛人の兄! ラナは気がつかなかった。彼の甘いキスで復讐劇の幕が開いたことに…。

あのガリ勉のちびが、どうすればこんな長身でハンサムな男性に変身できるの!? ローズマリーは13年ぶりに元同級生のウィリスと再会して死ぬほど驚いた。高校時代モテモテのローズマリーは彼を勉強しか能のないダメ男と見なしていた。それが今や有名大学の教授で、近々訪れる彗星の研究のためにこの町に戻ってきたのだ。しかもその間ローズマリーの家に滞在するというのだ! この家でふたりきりなんて無理! だって彼はあまりにも魅力的に変わってしまったんだもの…。

水晶のような青い瞳に瑞々しい肢体――。1812年、ロシア革命のおよそ百年前。ロシア軍に少年さながらの美しさを誇るひとりの大尉がいた。名をアレックス。皇帝のお気に入りとして、この度英国へ随行してきたが、彼の正体は女なのだ!貴族の家に生まれたが、望まぬ結婚を迫られ家出して以来、男のふりをして生きてきた。けれど訪れた英国で聡明なコールダー公爵と出会い、初めての恋を知る。そして開かれた仮面舞踏会の夜。アレックスは女として公爵の前に姿を見せ…。

ジャンカルロは、義兄が経営する会社の重役用ルームに入ると、若く美しい赤毛の女性に目を止めた。あれが社長秘書のナタリア・デイトン――義兄の愛人ともっぱらの噂で、僕の姉を苦しめている女か。一方、ナタリアは自分をじっと見据えているジャンカルロの視線に怯えていた。彼は誤解しているわ。私は彼の義兄の愛人ではないもの。でも、それを口に出せない理由があるのよ――ジャンカルロは決めた。金を渡すより愉しい方法で、彼女を問い詰めてやろうと。

メガンはとてもはじけた19歳。恋人のアレッサンドロの誕生日をお祝いしようとして大失敗。そして、彼は愛より仕事を選んで遠くロンドンヘ行ってしまった…。こんなに深く愛しているのに、いとも簡単に捨てられてしまった。――そして7年後。メガンは小学校の教師となっていた。ある日、とある教え子の若い母親がメガンを訪ねてきた。そして少し遅れてその母親の婚約者が現れた。彼の顔を見て驚いた。彼は、あのアレッサンドロだったのだ!!

夫の唐突な死の知らせを受け、オリヴィアは夫の甥で部下であるクリスチャンの腕のなかに倒れ込んだ。すぐに意識を取り戻したが、たくましい腕が彼女を放そうとしない。衝動に流され、ふたりは過ちを犯してしまう。それから数か月後、オリヴィアは義理の息子ルイスが事故に遭ったことを知らされる。すぐに様子をみに行きたいが、行けばクリスチャンとの再会が待っている。それだけは避けたかった。オリヴィアは彼に知られてはならない重大な秘密を抱えていたのだ!

名家バルフォア家に生まれ、美しい姉妹とパパラッチに囲まれて成長したソフィー。ゴージャスな家族のなかで唯一平凡な彼女はますます引っ込み思案になり、見た目も性格もひたすら地味に徹していた。だが、彼女の新しい雇い主となったマルコ・スペランサは、ソフィーがひた隠す豊満で美しい肉体にいち早く目をつける。およそ女性らしくない彼女を恋人にするのは無理でも、束の間の関係なら――。愛を知らない大富豪からの誘惑に、うぶなソフィーは戸惑うばかりで…!?

モデルのアリシャは有名化粧品会社のキャンペーンガールに抜擢された。依頼主は有名カメラマンのロス――5年前の忌まわしい思い出が蘇る。田舎娘だったアリシャはスーパーモデルに憧れてロスの事務所に押しかけ、お金に物を言わせてカメラテストを受けた。その態度に反感をもったロスの屈辱的な要求に、アリシャは羞恥心をはぎ取られ、誇りを踏みにじられてスタジオから逃げ出したのだ。なぜ今さら私を起用したの? あの屈辱に満ちたテストの続きをするつもり!?

ニューハンプシャーの海辺にある小さなホテルは、経営危機にあった。経営者の姪のキャシーは、幽霊話をでっちあげてお客獲得にのりだした。お客の第1号はダンというなかなかいい男。かなりグラリと来たキャシーだったが、このダンにはどうも謎が多そうだった。その後、幽霊話に釣られて、お客が続々とやって来たのだが、ホテルでは幽霊話以外の変な事件が続出し始めた。事件は特にダンの周りに集中していた。その間にも、キャシーはますますダンに惹かれていく…。

エリスはとある大手の会社の重役秘書。上司は次期社長と噂されていたが、突然左遷され、エリスも解雇を言い渡される。打ちひしがれる彼女に近づいてきたのは新社長マシュー。彼は彼女に、自分の秘書として会社にとどまらないかと提案してきた。とまどうエリスだったが、とりあえず3か月の試験雇用をひき受ける。超やり手と評判のマシューは、その日から猛烈な勢いで仕事を始め、エリスの生活は一変。やがて彼女の心のなかにマシューへの想いが芽生えはじめるが!?

チャリティ・オークションで、エイプリルはストーカーまがいの男に落札されようとしていた。怯えたエイプリルは自分で値をつけようとしたが、しがない高校教師の出せる額は知れている。その時、別の男性が彼女を競り落とした。ディラン・バレンタイン――女性なら誰もが夢みるような、素敵な大富豪だ。彼が助けてくれるなんて! だが、そんなシンデレラ気分もすぐに消えた。ディランが求めていたのは、彼の幼い双子の異父弟の住み込みの子守りにすぎなかったのだ。

目覚めると、ホイットニーは記憶を失くしていた。ベッドの横で眠る美しい男性は誰? クロゼットにかけてあるウエディング・ドレスはまさか私のもの? 混乱状態のホイットニー以上に、花婿も困惑したようだった。やがて彼、ゼーンから受けた説明は――ふたりは新婚旅行中のカップル。私は真夜中のプールで頭を打ったらしい。でも…熱々の新婚のはずなのに、なぜか花婿はぎこちなく、ホイットニーから誘惑しても、肌を合わせようともしてくれなくて…?

明るく華やかで誰にでも愛された双子の妹。彼女は船舶王レイフ・メディチとの息子を遺しこの世を去ってしまった。あれから3年、二コールの目の前にはこの世のものとは思えないほどゴージャスな男性が怒りに震え立っている。初めて見るメディチ家の男――妹が密かに産んだ子供の存在を初めて知った彼は、息子を自分の手中に収めるためやって来たのだ。噂に違わぬ傲慢な口調で彼は言い放つ。息子を育てるため仕事を辞め、マイアミで家族として暮らすようにと…。

“セルゲイ・コロドフ・エンタープライズCEO”ハナは渡された名刺を見て目をみはった。彼はスリに遭った所に偶然居合わせ、助けてくれた男性だ。まさか世界的大富豪にこんなところで出会うなんて…。セルゲイはほとんど一文無しになってしまったハナを豪華なスイートルームに案内し、さらに今夜ディナーをともにしたいと言う。私みたいなただのアメリカ人に彼が興味をもつはずがない…そう思いつつも、ハナは彼の怜悧な美貌に宿る孤独の影が気になりはじめていた。

ナニーのステイシーの依頼主はハンサムで仕事中毒の会社社長ルイス。3週間のスペイン旅行中、シングルファザーのルイスの双子の息子の面倒をみるという仕事内容だ。6歳になるやんちゃ盛りの双子は若いステイシーの手にはとても負えないだろう――そうルイスは思っていた。ところが、彼女はたちまち子供たちをとりこにしてしまう。一方、ルイスも明るくて愛情深いステイシーに惹かれそうになるが、彼の身に起きたある悲しい過去の出来事が、それを許さなくて…。

彼の冷たい指先は私から拒絶の意思を奪ってしまう――古書店で働くジョーンは、セクシーな男性との過激な愛を描いた官能小説<エロティカ>に夢中になっていた。そんな彼女の前に、まるで小説の主人公のように魅力的な男性ブライスが現れる。たくましい長身に鋭く光る瞳。彼にひと目で惹かれたジョーンは、彼の滞在するホテルまで古書を届けることに…。けれど思いがけず部屋に閉じ込められ、彼と<エロティカ>と同じように甘く刺激的な情事をすることになって…!?

タリンは出会ったばかりの男性から、臨時の秘書にならないかと誘われて驚いた! ケイドと名乗るその男性は、たくましく魅力的な容貌をもち、タリンの記憶ではゴシップ誌をときどき賑わせている金融界の大物だった。彼は海辺で火事を発見したタリンの窮地を救ったあとに、夢のような申し出をしてくれたのだ。喜ぶタリンはこの時、想像もしていなかった。ケイドが最愛の弟を自殺に追いやったのがタリンであると疑い、真相を突き止めようとして近づいてきたのだとは…。

親友3人でセレブのパーティー企画会社を立ちあげたカーリーは、毎日忙しく働いている。ある日、大会社サルヴァトーレ・グループから専属契約を提案され、CEOであるリカルドが視察したいという。彼はナポリのスラム街から億万長者にのしあがった若き企業家で、すべての女性を魅了する男性的オーラのもち主だ。カーリーは彼の自家用機に乗り、ふたりきりの視察旅行に行くことに。金目当ての貪欲な女性だと思われ、ベッドへの誘惑を企まれていることも知らずに…。

エステサロンを経営するヘイリーのもとに思いがけない客がやって来た。ジャスパー・コールフィールド――富と名声と華麗なる女性遍歴で知られる不動産王。母親の再婚で義理の兄となった彼にヘイリーはほのかな憧れを抱いていたが、両親は離婚し3年近く顔を見ることすらなかった。今や時代の寵児となった彼がなぜこんな所に? 訝るヘイリーに彼は高圧的に告げる。彼女の店の所有権を買い取った。店を失いたくないのなら、自分と結婚するほか道はないのだと――!

サットン家の令嬢グロリーは、一族の遺産であるスパの再興を決意した。はたちにもなって未婚であることをおば様はとやかく言うけど、恋愛より夢中になれるものがあるほうが大切よ。ところが、村にたまたま滞在していた公爵のオベロンがグロリーの計画をままごと扱いし、行く先々に現れて口出ししてくる。なんて傲慢なの! 公爵様だろうと私の邪魔はさせないわ。そのときふたりは知らなかった。クイーンズ・ウェルの温泉水に宿る、ロマンティックな魔法を…。

ローレンは砂漠の国アル・シャフィークに旅立った。そこは、かつて亡き祖母が若い頃国王と秘密の恋に落ちた場所。その国王から贈られたという祖母の形見のメダリオンを携えて、砂漠を進むローレンだったが、突如砂嵐に見舞われてしまう。目覚めると、そこは王宮の寝室だった。ローレンを助け出してくれたのは、国王に仕えているというラフィ。どこか高貴なオーラをまとうハンサムな彼に、ローレンの胸はざわついた。だが彼は、なぜか深く鋭いまなざしを向けて…!?

看護師のセリーナが働くロンドンの病院に、オランダ人のロレンスが事故で入院してきた。セリーナは入院初日から求愛されるが、どこか彼を信用できず、ロレンスの従兄で医師のヘイスに相談に乗ってもらっていた。ヘイスの気配りに慰められるが、この想いは好意なだけ…と、言い聞かせて、セリーナはロレンスと結婚するつもりでオランダに渡った。だが、そこで待っていたのは手ひどい裏切りだった。すると、途方に暮れるセリーナの前に、心やさしいヘイスが現れ…!?

恋愛に臆病なフィービーは決意した。運命の人を探すから男性と親密になれないのよ。今だけの理想の男性を見つけるわ! 狙いを定めたのは評判のプレイボーイ、ペイス。男らしく危険なほどセクシーで、笑顔がたまらく魅力的。そんな彼と、ひょんなことから一緒に生まれ故郷へのロングドライブをすることに。彼と接近するチャンスだわ。胸を高鳴らせ、甘い誘惑に身をまかせるフィービー。もしかして、これが本当の恋なのかも…。しかし、彼には驚愕の秘密があって!?

ジュリアは親友の夫にしつこく言い寄られて困っていた。手ひどく振ってやりたいのだが、それでは親友のルーシーを傷つけることになってしまう。今日もパーティーのときに部屋に誘われ、困っていた。そんな時、突然ふたりの間に割って入ってきたのは、ジュリアと犬猿の仲のサイラス。伯爵家の御曹子で、美術財団の会長だ。彼は彼女も気があるのだろうと軽蔑をあらわにしてくる。怒って否定する彼女に彼が提案してきたのは――「僕の恋人を演じて追い払えばいい」
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