「くりきあきこ（くりきあきこ）」の漫画・コミック一覧

とにかくビックリするくらいキツイ人たちが主人公の前に立ちはだかりますが、決してその人たちに対して怒ったりしない、そして、子どものために頑張る主人公をついつい応援したくなります。プラス、私も掃除は苦手なので、ちょっとしたお掃除のヒントも私にとってはためになっています。

うちも私が小学生の時分に母子家庭で生活保護を受けてましたが、母から「うちは生活保護を受けています」「水道代、ＮＨＫ受信料、健康保険料、などが免除されていたり　医療費が無料なのは赤の他人のみんなが働いて、納めてくれてる税金から」「お母さんが不甲斐ないからだけど・・・そのことを忘れてはならない、感謝して働けるようになって税金を納めるようになったら恩返しするように」と小学生低学年の頃から言われて育ちました。母亡き後、主人公と違って勉強に関する頭も良くなく学校が嫌いだったのもあり、中学を卒業してすぐに１５歳からパン工場で働き始めました。パン工場なので販売業務はせずパンの作成や袋詰めなどですが技術は身につきました。ちなみにパン工場は常に人手不足なので保証人もいらず寮もありました。お友達だった玲奈ちゃんのほうが一人暮らし＆家族や下の子の学費の為の仕送りに邁進してて好きです（２巻の途中までの感想です）

だからこそ水際対策で申請させなかったり（申請させないのは違法なんですが・・・）受給可否の会議で却下されたりになっちゃうんです。一度受給が決定されたら継続を打ち切るのは、よほどのことが無ければ打ち切れません。なにせ最後のセーフティラインなので打ち切られるのは不正受給、あとは就職が決まってお給料がちゃんと入ってからです。ケースワーカーさんは１人で１００件以上の世帯を担当されます。口や態度が悪く感じる方もいるかもしれませんが、皆様の税金を支給するのですから多少厳しくなるのは当たり前でしょう。生活保護のケースワーカーがみんなこんなだと思われたら困ります。後の話がどんなによくても無理です・・・

コロナの話になってから、すごく説教くさくなってしまって、頭の固い年寄りの小言を聞かされているような感じになりました。前半はこの状況で主人公はどう考えているのかなと想像しながら読むことができたのですが。政治や政策に対して言いたいことがあるのはわかります。その通りと思う内容もありますが、それだけに、わかっているけど飲み込んで生活しているところを、「何も考えてなくてわからないだろうから現実を教えてあげる」と言われているように感じて、なんだか嫌な感じの作品になっちゃったなと残念です。社会的テーマがある作品では、作者の理解や考えをゴリ押しするのではなく、読者に考える気持ちを起こさせることが大事なのではないでしょうか。

最新刊の8巻まで読んでいますが、6巻、7巻、8巻と3巻連続コロナの話ばかりで、コロナの新聞の見出しや町内会長がやたら出てきて国のコロナ対策に文句を言うの繰り返しで、細かく時系列に沿ってコロナ禍を追っているので、このままコロナの話ばかり続くと購入する気がなくなりました。
ストーリー自体はとても良かったので残念です。