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THE TOKIWA|夏原 武先生インタビュー

THE TOKIWA|夏原 武先生インタビュー

スター漫画家発掘バラエティー『THE TOKIWA』にご協力いただいた漫画原案・原作者の夏原武先生にお話を伺いました。

ーまず初めに、夏原先生が漫画原案・原作者になろうと思ったきっかけを教えてください。
僕は元々ライターでノンフィクションの色んな原稿を書いていました。恐らく30歳を過ぎた頃に白泉社の編集者の方から連絡があって、「一緒に仕事しませんか」と。っていうのが最初だったので、なろうとしたのではなくてそういう依頼があってやってみて、結構漫画ってのも面白いなっていう感じでした。
それからしばらく漫画の仕事はしてなかったんですけど、少年マガジンと当時のヤングサンデーから連絡があって、ほぼ同時に2つの漫画を始めました。でも僕は未だに自分はルポライターだと思ってるんですけどね、どうもそういう仕事が減ってきてるっていうのが非常に残念ですけど…。
夏原武先生インタビュー写真
ー夏原先生の中で、漫画を作る楽しさっていうのはどこにありますか?
元々漫画が大好きで、僕の世代だと少年誌が5誌あって、ほぼ毎日のように新しい雑誌が出て読める時代でした。だから、小学校後半くらいから漫画を物凄く読んでいたんですよね。ただ、自分が作り手側に周るとは思ってなかったので、それは凄く嬉しかったです。あと自分が考えたことが漫画になるってのが素晴らしいっていう、文字の世界で生きてきたんで、「漫画になるとこんなふうに表現できるのか」とか「こんなことできるのか」と。思った以上にフィクションの難しさと、フィクションだからできるノンフィクション以上のリアルさっていうようなことも勉強になりました。
単なる読者ではなくなったことで、内側から見るとまた違うんだなって。だからとにかく嬉しい限りです。
ーありがとうございます。 さて、今回審査するにあたって夏原先生が漫画家に求めることは何ですか?
僕の仕事のやり方は、僕が書いた原案なり原作なりをそのまんま絵にするのではなくて、漫画家の方に自分の物語として再構築して欲しいんですよ。
よく言うんですけど、「白いボールを投げたらスイカが返ってきた」みたいな。そういうキャッチボールが本当は狙いなので、縛られないで欲しいです。
漫画家は、映画でいうと監督・制作者・主演みたいなところを全部一人でやらなきゃいけない。ただ、その中で脚本に近いものを僕がお手伝いするというレベルであって、あくまでも「自分の作品なんだ」っていう強い気持ちを持っていないと中々難しいんですよ。僕が書いた通りに返してくると大体つまらないんですよね。
そういう特殊なものですから、やっぱりご本人が、自分で頭からお尻までちゃんと物語を作るっていう強い気持ちを持って絵を描くっていうのが重要だと思っています。
ー夏原先生がシナリオを書いて、漫画家は絵を描くっていう役割分担ではないんですね。
そうですね。僕は、漫画家が頭の中で浮かべた構図であるとか、物語或いはキャラクターをどういう風にするかとかを大事にしています。
特に主人公は漫画家が発想できるようあんまり固めないで作っています。あくまでもキャラクターの命を吹き込んでいくのは、僕ではなく漫画家の仕事だと思ってるんでね。
ーご自身で考えられた原案を漫画家にある意味「託す」ということでもあると思うんですけど、どういうところを大事にされてるんでしょうか?
いろんな作品がありますけど、特に現実とコミットしている作品は「ここだけは絶対に変えないでくれ」という場所は当然ありますね。
法律とか経済を適当にやられちゃうと困るんで、そこは厳密にしてます。『クロサギ』で言えば、詐欺の部分は変えないでほしいと。
でもそれ以外のところはむしろ変えてほしいんです。僕は絵が描けないんで絵で表現することの素晴らしさを味わいたいっていう部分もあるので。ただ、ここだけは!というのはどの作品でもありますよね。それはしつこいくらいに言います。
夏原武先生インタビュー写真
ー漫画家にとって大事な才能というのはどういうところでしょうか?
もちろん絵を描く力とか色々あるんでしょうけど、まずは“継続力”です。これは物凄く大切だと思います。
それから、漫画以外のいろんなものを取り込んで欲しいんですよね。小説でもいいし、映画でもドラマでもいいです。
そういうことは才能というより努力に近いのかもしれません。後もう一つ言うなら柔軟さですね。
僕だけじゃなくて編集者も意見を言いますから、人の意見をちゃんと聞けるかどうか。そこで反発するんじゃなくて「なぜそういうふうに言ってるんだろう?」と考える。或いは自分がこだわりたいなら、どうしてこだわりたいのかをちゃんと説明する、というコミュニケーション能力も、僕は大切な能力だと思いますね。
ー柔軟さやコミュニケーション能力も大事ということで、普段漫画を制作するうえでどういったコミュニケーションを取って完成させているのか教えてください。
まずは僕が編集者と話をします。連載中であれば、次のエピソードを何にするかを編集者に相談、或いは編集者が提示して僕が意見を言って、原案を上げます。
その原案を編集者が受け取ってチェックをした上で、今度は編集者が漫画家と会って、打ち合わせをします。
僕と漫画家がふたりっきりで会うってことがまずないですね。作品について直接話もしますけど、必ず編集者がそこにいます。間に編集者を挟んで一緒に仕事をして、ネームが出来上がったら見せてもらって指摘したり、原稿も見せてもらって台詞とかをチェックする、そういう立場ですね。
ー必ず編集者さんを通して作り上げているんですね。
作家同士だと変に揉めちゃうんですよね、僕はないですけど。漫画も編集者を通すことでブラッシュアップされるんで、編集者がいるっていうのは物凄く大切なんですよね。
夏原武先生インタビュー写真
ースター漫画家発掘のオーディション企画にご参加いただくにあたって、どういう気持ちでご参加いただきましたか?
いろんな作家さんと仕事がしたいっていうのもありますし、特に“漫画家を目指している人”と一度仕事してみたいなと思っていました。育てていくっていうのはちょっとおこがましい話ですけど、可能性がいっぱいあるわけなので、一緒に走ろうみたいな感じですね。ただ、狭き門だからそこを通り抜けるのは本当大変なことなので、少しでも助けられたらっていうのがやっぱり先達者の、それは僕は使命じゃないかなっと思います。
元々漫画家への登竜門ってアシスタントになってデビューしたり、新人賞に応募したり、いろんな道があります。でも、もう少し別の道もあってもいんじゃないかって思っていて。そこを助けるべきは今伸びてる電子書籍業界じゃないかなと思うんですよね。テレビ局もアニメはもちろん、漫画を原作にしたドラマを作ったりしています。だから、その上手くやったやつを美味しく頂くんじゃなくて、育てることにプラスになるようなことをやるという意味で、今回の企画を僕はいいなと思ったんです。
ーありがとうございます。 夏原先生はこれまで若手と組まれたことはありますか?
『クロサギ』の黒丸先生はもうすでにプロでしたけど、連載は初めてでした。そういう意味では彼女のスタートから10年間一緒にやれたっていうんで非常に記憶に残ってます。やっぱり若いってことは発想も柔軟な部分がありますし、漫画を描くには体力も非常に必要です。あと年齢差があると気づかないことを教えてもらえるっていう、これはとても大きいですね。
ー夏原先生自身も勉強になるということですね。 今回たくさんの応募ネームを見ていただきましたが、いかがでしたか?
思ってたよりはレベルが高かったと思います。全然漫画になっていないものが来るんじゃないかと思っていたら、皆さん一定のレベルには達しているなと。ただ、何故まだプロになれていないのかが見えたなとも思いますね。絵の勉強が足りない人もいれば、ストーリーをちゃんと作れていない人もいました。ストーリーを作るというのは終わりを作るってことで、きちんとした落着を出すことができていないなとか。
ただ、あと1歩っていうところまでは来ているネームが多かったですね。漫画の世界のことを考えた時には良いことですね、まだまだ伸びしろのある漫画家の卵がいるなと十分思えるようなネームが多くありました。
夏原武先生インタビュー写真
ーありがとうございます。 最初の課題は『キャラクターデザイン』ですが、どういったところがポイントになりますか?
キャラクターっていうのは描き分けですよね。どうしても絵ってクセがありますから、人物が似てきちゃったりするんですよね。もちろん漫画を最終的に見たいわけですけど、そこに出てくるのはキャラクターですから。漫画っていうのはキャラクターが全てって言っても良いくらい大切で。キャラクターが立たないとなったらどんな面白いストーリーをやってもダメなんですよ。だからどんなキャラクターを描いてくれるのかなという期待も込めて課題として出しました。
今回に限らず、『クロサギ』の黒丸先生は初めての連載だったので、どんな絵なんだろうなと思って非常にワクワクして待ってましたね。出来上がったのを見たら、話がエグいのにこんな爽やかなキャラっていいんじゃないと思って(笑)
ー確かにそうですよね、爽やかな絵ですよね。
あの漫画で爽やかじゃないのはバーのマスター。俺がモデルだってって言われて非常に気分が悪い…冗談ですけど(笑)
夏原武先生インタビュー写真
ー今回のオーディションの課題では「コロナ時代の恋愛」というテーマを設定いただきました。 改めて何故このテーマにしたのかを教えてきただきたいです。
これがオーディションじゃなかったら多分出さないと思います。短期間で仕上げなければいけないとなると、なるべくテーマは絞り込まないといけません。でも、絞り込み過ぎると作品を描くのが非常に窮屈になってしまう。全く恋愛の経験がない人ってのはほぼいないんですよね。もちろん対象が2次元であるとか今の時代いろんなのありますけど、恋はしてるじゃないですか。
そうすると恋ってものを描くことはきっとできるなと。
ただし、共感を得るってどういうことかをその作者が考えないといけないので。考えるところもある上に、各自それなりの経験もある。だから、大枠は「恋愛」。ただそれだけじゃあまりにも大枠すぎる。みんなが経験している「コロナという苦しい時代」でも人は恋をするものだ、ということにすれば、平等に発想できると思ったんですよ。そして読者も共感をしやすいんじゃないかなと。だから、作り手側が「これを訴えたい」というのも絞り込みやすいんではなかろうかっていう僕の考えでこのテーマにしました。
ーありがとうございます。 最終ラウンドはネーム18ページを1週間で作成することになりますが、ここで見ているポイントは何でしょうか?
青年誌の週刊連載の場合、大体18ページなんですよ。それぐらい描けるのかなっていうのと、18ページでまとめられるのかなっていうのを見てみたいですね。あとは読者が見たときに読みやすいかどうか、そして最終的には僕と組むという部分ですよね。
僕が出来るも限られているので、僕が出来ることとその人が出来ることをかけ合わせたときに、良い作品ができる、そう思える方を選ばせていただき、皆さんに面白い作品をお届けしたいですね。
THE TOKIWA-logo

番組名:『 THE TOKIWA 』

番組放送日時:3月20日(土)午後1時30分~

放送局:日本テレビ

番組公式Twitter:https://twitter.com/TheTokiwa

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