むむむむんさん のまんがレポ《新着順》

小学校でBASARAにドハマりして「僕が〜した理由」シリーズなども全部集め、嫁入りにも一緒に連れてきたほどのファンです。これまでの作品では、素晴らしい世界観やストーリーの中に散りばめられていたキラリと輝くセリフや言い回しが、今作では更に前に押し出されているので当然惹きつけられますし「ほほう」と興味深くもあります。
一方で「主人公が心に響く薀蓄を披露する〉ストーリー」になるのかなーと思っていたら、全くそんなこともない。最新刊まで一気読みしてしまいました。
BASARAでもそうだったように、みんなが己の真実に沿っていて、誰かには悪でも誰かには悪ではないという、その描き方が本当に上手です。現実だと水泳大会参加者として理由はどうあれ棒高跳びは許せないですが、ガロくん達も好きなので今後どうなるかドキドキしながら追いかけたいと思います。

試し読みからハマって追加追加と購入してしまいました…続きが気になって一月待てずです。
世の中こんなに甘くない、と思うものの、やってみなければ始まらないとも思います。もし結果が失敗だとしても、やったことで得た経験はなにかに繋がる可能性を持っている。そもそも今何もしていないと思っていても、気付いていないだけかも、とも。
アツシまではいかなくても、都合の良いように昭和の夫婦像を掲げている男性、沢山いますよね。美鈴さんを追い詰めたり、人として許せない嘘を吐いたりしたサラが、何の咎めもなしに権力の椅子に座っているエンドも現実っぽくて面白かったです。笑
一度しかない人生、自分なりに精一杯謳歌したいなと思わせてくれる作品です。

お母さんの気持ちわかります、自分の子供が多動とかアスペルガーとか「普通」でないことに負い目があって、そのうちよくなるはずと信じたい気持ち。でもそのために無理に普通学級に通わせないで。うちの子は多動の子に突然顔を殴られたことがあります。小学校入学してすぐの頃です。その子が先生の話を聞くことに飽きたのか、遊びたくなったのか、とにかく感情のコントロールが利かなくなったかららしいです。幸い傷はきれいに治りましたがその子の親から謝罪されましたし、教師からは「これも社会勉強と思って」と言われました。どうしてこちらが慮る必要があるんでしょう？
自分の子供が大切ならこどもを加害者にしないで。自分でしっかり対処できないのに、それを他者に許容させておきながら「こんなに悩んでるんです」面をされても「だから？」としか。

「自分は信長だから」と自分の死を含めた道筋をすんなり受け入れられる精神構造がすごい。平成の高校生(偏差値低め)だからこそというよりサブローゆえの天衣無縫な振る舞い、立ち居はたしかに魅力的で、たぶん同じ現代人でもサブローを理解するのは難しい澄み切った底知れなさが、怖いもの見たさではないけれどひとを惹きつけるのだろうなぁ。面白くて一気読みしてしまいました。あと、無理な話なんですが、誰も死なないでほしかった…。それくらいどの人物も魅力的です。

試し読みでアウト。「結婚てなに？夫婦？」っていう話以前に人としてそれぞれおかしい。
モノローグばかり達者な主人公と妻以外に恋してる夫はそもそも対等な立場に立ってなさそうだし、不倫に走る前にこどもの母親なら別れなよと思う。これで「結論、夫婦って難しいね」なんて言われてもそれこそ「は？」。

ネタバレしないよう注意しましたが一箇所だけどうしても伝えたくてぼかして記載しています〉
原作が好きで学生時代何度も読んだこともあり、ウテナ好きだったこともありで試し読みからのまとめ買い。最新刊が待ち遠しいです！
少女漫画要素がプラスされて原作よりボリュームがあります。幾度に及ぶ文の遣り取り、和歌に託された密やかな恋心…の反面、夜這いからの三日夜の餅→夫婦！なある面で直裁的な平安文化に足されたオリジナルの肉付けにより、読者としては「じれったい〜〜なんでそこいやわかるけどでも〜あ〜〜！」とヤキモキしつつ、だからこそ物語を重ねて、ついに放たれた一言に盛大に心を揺さぶられました。本当、さいとう先生、すき！笑
既に原作の結末とは違う点が見受けられますが、少女漫画、とりかえばや、ということで、どこがどうなるのかワクワクしながら雅やかでほろ苦く、けれどやっぱり甘酸っぱい物語を追いたいと思います。