男としてあるまじき、みだらで美しい雌の躰
その躰に俺を刻み付けることができたら―…
唯一の従者だけが“彼”の秘めごとを知る…
卑弥呼(♂)が受け!? その昔、邪馬台国を統べる女王がいた。側にいることを許された唯一の男従者だけが“彼”の秘めごとを知る――。シキとヤマトは邪馬台国の村に暮らす幼馴染。いつもシキをいじめっこ達から守ってくれるヤマトは、太陽みたいにまぶしい人。しかも天然の人たらしな態度でシキを無自覚に明るく翻弄した。ヤマトのとなりにいると心臓がうるさいよ…。いつしか意識し始めたシキと同じようにヤマトもまた、美しい真紅の瞳を持つシキに見惚れる自分に気がついていた。しかし、想いを告げられぬまま運命に引き裂かれ、ふたりは二度と会えなくなってしまう…。10年の間一途にシキを想い続けたヤマトは“とある男”と再会し…!?
愛したのは、義理の兄
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。 ※『薫りの継承【上下巻セット・単行本未収録イラスト付】』も配信中です。重複購入にご注意ください。
外もナカも俺色に犯したい
『この体に墨を入れるのだと思うと――…高揚感が襲ってくる』駆け出しのタトゥーアーティスト・夕路の元に舞い込んだ一件の依頼。それは、美術界の巨匠・泰泉の名画をミチルの体に彫るというもの。泰泉が囲い育てた専属モデルのミチルは、顔、体、その存在自体がまるで芸術品のように美しかった。美人ゆえの傲慢さを身に纏ったミチルだが、浮世離れした環境で育った彼は純真無垢で、少年のような愛らしい一面も持ち合わせていた。ミチルの白く艶めかしい体に墨を入れる瞬間、夕路は自分の中で沸き起こる欲望の気配を感じた。“外もナカも、彼に俺を刻み付けることができたら――…”慈愛溢れる肉食系彫り師×巨匠に飼われる無垢な美青年モデルの歪な箱庭で育まれる美しい愛。◆収録内容◆「うつくしい体」全6話単行本収録描き下ろし8P+設定資料4P電子限定描き下ろし(おまけ漫画1P)
下克上主従が織りなす、執着と依存の官能
昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。
これから生き恥を晒します…
緊縛の文豪・団鬼六の私小説「美少年」に小野塚カホリが華麗な筆致で挑んだ究極のエロス、登場!お願い目を閉じていて。これから生き恥を晒します・・・同姓を見てこんなに胸がときめいたのは、生まれて初めての経験だった。ごく普通の学生である「私」が気品あふれる美少年・菊雄と出会い、倒錯の関係にのめり込んでゆく。叫び声や哀願の涙。十字架にも似た、肌に食い込んだ荒縄。心を穿ち、激しく身を切る禁断の愛の行きつく先は・・・?
©芹澤知/from RED
©中村明日美子/libre
©鹿島こたる/シュークリームPOP
©彩景でりこ/祥伝社 on BLUE comics
©団鬼六⊥小野塚カホリ